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 エッセイ
ソフィアート・ガーデン物語
 (全120話+2話)
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  結 「終わりは始まり」
  第120話「春ふたたび」
  第119話「お茶の時間 12」
  第118話「冬芽と葉痕」
  第117話「道を往けば 2」
  第116話「回遊式」
  第115話「適度な距離感」
  第114話「木を切る」
  第113話「雪の足跡」
  第112話「香りを楽しむ」
  第111話「冬の群れ」
  第110話「音楽に遊ぶ」
  第109話「お茶の時間 11」
  第108話「美について」
  第107話「冬の恵み」
  第106話「星に願いを」
  第105話「車」
  第104話「灰の話」
  第103話「火の力」
  第102話「木の愛」
  第101話「冬の到来」
  第100話「土地との出会」
  第99話「お茶の時間 10」
  第98話「旅」
  第97話「秋の恵み」
  第96話「沖縄の楽しみ」
  第95話「虫の物語」
  第94話「観察の季節」
  第93話「小鳥と煙突」
  第92話「秋色」
  第91話「秋の散歩」
  第90話「芸術の秋」
  第89話「お茶の時間 9」
  第88話「物語の意味」
  第87話「小さな家」
  第86話「小鳥の性格 2」
  第85話「秋雨の週末」
  第84話「十牛図」
  第83話「建前」
  第82話「草を刈る?」
  第81話「自然の脅威」
  第80話「母への感謝」
  第79話「お茶の時間 8」
  第78話「小鳥や芸術」
  第77話「熊に遇う」
  第76話「クリエイター」
  第75話「霧の軽井沢」
  第74話「庭の達人」
  第73話「軽井沢に住む」
  第72話「古艶」
  第71話「夏の恵み」
  第70話「学びの回想」
  第69話「お茶の時間 7」
  第68話「夏の日曜日」
  第67話「名前の由来」
  第66話「避暑地の夏」
  第65話「黄蘗」
  第64話「職業選択」
  第63話「山紫陽花」
  第62話「香りと響き」
  第61話「真夏は来ぬ」
  第60話「偶然と必然」
  第59話「お茶の時間 6」
  第58話「材を活かす」
  第57話「小屋を建てる」
  第56話「杏色の週末」
  第55話「温泉力」
  第54話「夏風の中で」
  第53話「野菜三昧」
  第52話「道を往けば」
  第51話「桑の味わい」
  第50話「花の色は」
  第49話「お茶の時間 5」
  第48話「土の道」
  第47話「7つの子」
  第46話「梅雨の恵み」
  第45話「梅雨の晴れ間」
  第44話「旬を食べる 3」
  第43話「旬を食べる 2」
  第42話「旬を食べる 1」
  第41話「巣立つ日」
  第40話「托卵」
  第39話「お茶の時間 4」
  第38話「庭の炉」
  第37話「生命の泉」
  第36話「鳥の歌合戦」
  第35話「初夏の恵み」
  第34話「生命の木」
  第33話「庭木の役目」
  第32話「一流の庭師」
  第31話「土地の責任」
  第30話「初夏の訪れ」
  第29話「お茶の時間 3」
  第28話「招かざる客」
  第27話「小鳥の感情」
  第26話「車中の音楽」
  第25話「街の木」
  第24話「蜂の芸術」
  第23話「棘と蔓」
  第22話「小鳥の友情 2」
  第21話「小鳥の性格」
  第20話「春の恵み」
  第19話「お茶の時間 2」
  第18話「巣の危機」
  第17話「巣箱」
  第16話「慈雨」
  第15話「渡り鳥」
  第14話「学びの時」
  第13話「学びの場」
  第12話「神社の鳥」
  第11話「光と闇 2」
  第10話「光と闇 1」
  第9話「お茶の時間」
  第8話「小鳥の結婚式」
  第7話「木の恵み 2」
  第6話「木の恵み 1」
  第5話「小鳥の友情」
  第4話「木のエネルギー」
  第3話「木の香り」
  第2話「木の雫」
  第1話「安心できる木」
  序 「案内係のMです」

  連絡先
  Coffee Break


ソフィアート・ガーデン物語              >>次の物語へ

■序 「ソフィアート・ガーデンの案内係、スタッフMです」 2012年4月9日 

ソフィアート・ガーデンのスタッフMことヤマガラです 私はソフィアートのスタッフMと申します。表向きはヒトとして生きておりますが、鳥のほうに感性が近いと感じることが、しばしばあります。 (スタッフMの略歴は  >>こちら です)

ソフィアート・ガーデン物語にお越しくださり、ありがとうございます。
ご覧いただいた方の中には、意味がわからないとか、価値観が違うなどと首を傾げることもありましょうが、私どもが撮った写真とともに、いろいろな角度からソフィアート・ガーデンを紹介していきます。

ところで、ソフィアート・ガーデンとは何でしょう?

ソフィアート・ガーデンの初夏 弊社ソフィアートは、長野県の軽井沢町という標高1000メートルの高原にあります。
軽井沢は避暑地として知られているとおり、夏は涼しく、冬はとても寒い土地です。気象庁などのサイトで平均気温や最高最低気温などを眺めていただければ、夏は北海道の札幌並みかそれ以上に涼しく、冬は同じように寒いところであることに驚かれることでしょう。近年は温かくなったそうですが、今年の冬も氷点下18.9度を記録しました。もっとも北海道や本州日本海側と違ってあまり雪は降りません。
たまに噴火する浅間山の影響を強く受けた自然豊かな土地で、四季のめぐりの恵みに感謝して過ごしています。

カモシカはウシにそっくり ご存知の方も多いでしょうが、軽井沢は日本有数の野鳥生息地です。また、野生動物が庭や近隣の散歩道を横切るようなワイルドな土地でもあります。たとえば私が複数回遭遇した野生動物だけでも、イノシシ、ツキノワグマ、サル、ニホンカモシカ、キツネ、タヌキ、ムササビ、リス、アカネズミ、ハクビシン、アライグマなどがいます。また直接遭遇はしていませんがヤマネもいます。そのほかさまざまな未確認生物もいるかもしれません・・・。人間が野生動物の領域にお邪魔しているような住環境ですので、ちょっとした散歩でも見通しの悪い場所では、まずはクマ鈴を鳴らし、全身の感性を研ぎ澄まして散歩しています。人間と野生動物のお互いの幸せのために。

ところで私の趣味は樹木を観察することです。パートナーとともに、ここ8年間で100種類以上の樹木を500本以上植え、育てています。重機なしでスコップ、長靴、時にはヘルメット姿であくまで「人力」で頑張ります。高さ10メートル級の樹木の移植はさすがに専門の植木屋さんにクレーンやユニック、バックホウなどでお願いしましたが、3、4メートルまでの樹木なら、素人ながらパートナーと私の2人が軽トラックで運んで植えてきました。余談ですが、そうした作業が筋トレとして作用したのか、最近の人間ドックで私は上半身の腕力がアスリート並み、という評価をもらいました。腕力だけはあるようです。

こういった趣味が嵩じて、日本全国、行く先々で、まず樹木や草花に目が留まるようになりました。植物をひたすらじーっと観察していると、実に様々なことが分かります。土地の植生から、その土地の持つ性質が見えてきます。日当たり、風通し、土の水分、肥沃さ、といった植物の育ち具合からわかる性質だけでなく、果てはその土地が人を元気にする土地かどうかまで、気のせいかもしれませんが見えてくるように思います。そうした目に見えるものから目に見えない兆しを意識して観察することを、10年近く続けるうちに「土地の気」というものに敏感になりました。気持ちよくて思わず長居したくなる土地、その反対に息苦しい感じがして走って逃げたくなる土地、さまざまな土地があることに気づき、おもしろくもあり驚きもあります。こうした気づきを得られることもあり、樹木の観察は楽しくてやめられません。「木」は、見えない「気」を具現化して見せてくれるものだと思っています。

ソフィアート・ガーデンの秋 そして、なにより樹木は、野鳥に来てもらい、遊んでもらうために必須です。これこそ私どもが樹木を植える真の目的です。
したがって植える樹木は土地の在来種を中心に、野鳥が実を食べたり営巣の材に使ったり等、鳥にとって魅力ある木を植えてきました。当然のことながら、日当たり風通し、土の水分や肥沃さなど樹木の生育のための条件を十分に吟味したうえで、数年がかりで土地を観察して決めていきます。こうして、コツコツと整え、何より野鳥の行動や好みを徹底的に観察、研究して作ってきた庭を、私どもは「ソフィアート・ガーデン」と仮に名づけて皆様に紹介したいと思います。樹種やそれぞれの四季に織り成す変化の姿を少しずつお知らせします。

※ソフィアート・ガーデンは弊社オフィスからちょっと離れた場所にあります。


 『 ソフィアート・ガーデン物語 』 序 「案内係のMです」 
有限会社ソフィアート スタッフM( 竺原 みき )


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