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■第9話 「お茶の時間」 2012年4月20日
今日はなんだか寒いし天気も悪いので、ガーデンの小屋に入って薪ストーブで暖まりましょう。
(この時期も相変わらずストーブを焚いています・・・)
仕事が一段落したら、お茶の時間です。
ガーデンの小屋(たまにサテライトオフィスとしても活用)には、いろいろなお茶を用意しております。何種類かの日本茶、コーヒー、紅茶、台湾茶のほかに、自家製の野草茶もたくさんあります。なにしろお茶が大好きなのです。
クワの葉茶、カキドオシ茶、スギナ茶、ドクダミ茶など。すべてソフィアート・ガーデンの中で採取した、天然自然(もちろん無農薬)の葉を天日・陰干しして作ったお茶です。湿気防止にシリカゲルを入れ、密閉して保管すれば長期に保存できます。だいたい1年以内には消費してしまうのですが。特にクワの葉茶は緑茶に負けず劣らずおいしくて、さすがはカイコの大好物です。
そしてお茶のおやつには、、東御(とうみ)市の信濃胡桃(シナノグルミ)の実です。清潔なマイナスドライバーを胡桃の割れ目に当てて、軽くテコのように動かすと、子供の力でもいとも簡単に割れます。生でポリポリ、リスのように食べると、おいしくて癖になるおやつです。この胡桃は殻が薄く、個体差はあるものの片手で割れるほど薄いものもありますので、ちょっとゲストを驚かせる余興として使えそうです。さらにすばらしいことには、実入りが良く、その薄い殻の中にびっしり肉厚の胡桃が詰まっており、味も濃くおいしいので一度知るとほかの胡桃には手が出なくなります。
ちなみに信州産のクルミは全国のクルミの総生産量の約8割にも及び、その大半は東御産です。
シナノグルミは、古い時代に大陸から渡って来たテウチグルミ(カシグルミ)と明治時代にアメリカから持ち込まれたペルシャグルミ(セイヨウグルミ)が自然交雑して誕生したとされ、たくさんの種類があるようです。
私どもは自家製のパンの中に、いつもこの胡桃を混ぜて焼いていますので、私どもの主要な栄養源の一つとなっています。
ところでガーデンやその周辺の雑木林にはオニグルミが自生しており、たくさんの実を落としています。
しかし、これがまた小さくて殻が固くて厚く、これを割るのは根性かテクニックが必要です。最初の頃こそ、ものめずらしさもあり一所懸命に拾いましたが、今では、そこかしこに転がっているオニグルミを蹴飛ばしてしまいます。私どもが苦労して食べるよりも、リスに差し上げた方がお互いの幸せになるようです。
もし、オニグルミを食べようと思えば、いくつかの段階を経なければなりません。まず、よく熟した実を選別します。時期はずれの落果ははじきましょう。そして殻のまわりの果皮が黒く溶けるまで水につけてきれいに洗い流し、殻をむき出しにして自然乾燥します。その後、少し水につけてフライパンで軽く炒る(炒りすぎると胡桃の油がすべて溶け出てしまうので注意)と、硬く閉ざされた殻の割れ目が、ほんのわずかに開きます。そこですかさず包丁の刃の尻部分をその割れ目にあてて、まな板の上でコン、と軽く叩けば簡単に割れます。
地元の人に聞くと、ひたすら金槌でガンガン割る、という人もいます。金槌だと肝心の実まで砕けて何も残らないのでは、と心配になりますが、それほどまでに固く苦労の多い、しかし、苦労の割にはなんとも少ない収穫となります。
とはいえ、野生の風味は栽培種とはひと味違って、濃厚で絶品です。リスはあの厚い固い殻を歯で開けるので、さぞやたいへんだと思いますが、あのおいしさと栄養価、そしてエネルギーの高さを考えるとどんな苦労をしてでも食べたい、と思うのはリスにとって当然でしょう。
国内のスーパーなどで出回るのは、アメリカ(カリフォルニア)産や中国産の胡桃がほとんどだそうですが、これらは熱で乾燥しているため、当地の自然乾燥の胡桃とは栄養価や風味には大きな差があります。やはり、東御の胡桃は別格だと思います。
お茶請けには胡桃だけでなく、
自家製のブルーベリージャム
や
杏のコンポート、ジャム
などなど、素朴で楽しいお菓子が並び、たまには
胡桃のかけらをヤマガラにプレゼント
したりして分かち合って楽しんでおります。弊社にいらっしゃる折は、どうぞソフィアート・ガーデンのお茶の時間にあわせてお越しくださいね。
『ソフィアート・ガーデン物語』
有限会社ソフィアート
スタッフM( 竺原 みき )
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