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軽井沢 樹木と野鳥の庭 −100種の樹木と生きもの観察記録−    >>前の記録へ >>次の記録へ

■2013年9月9日(月曜日)

概況:
雨続きで涼しいを通り越して寒いぐらいの毎日で、最高気温が20度未満の日もあった。ようやく週明けから秋晴れで快適。最後に残ったミンミンゼミのソロソングが少し寂しげ。シュウメイギクやシュウカイドウが蕾をつけている。ヤマボウシの実は、ほとんどヒヨドリやスズメバチにかじられ、夜中には謎の生きものが木の上で実を食べている様子。薪ストーブの煙突掃除も終わり、薪の注文も終えて、秋、そして長い冬を迎えるための準備は着々と進んでいる。

樹木:
ヤマボウシの実は、ほとんどヒヨドリやスズメバチにかじられ穴だらけである。ツリバナの実もはじけて、赤いイヤリングのようにぶら下がっている。

山野草、山菜、園芸種の草花:
ツユクサの青い花が毎朝咲く。近隣地区(御代田、佐久、小諸)を車で通ると、蕎麦の白い花が咲き、稲が黄色味を帯びてきた。
軽井沢では町のあちらこちらでコスモスが風に揺れている。コスモス街道で有名な佐久の内山の人の話では、今年は雨が少なかったのでお米や野菜づくりに影響した他、コスモスが生育不良で背が低いそうだ。
ハナタデが庭を覆う。地味だが群生するとそれなりに風情がある。ソバもミズヒキも、同じタデ科であり、タデ科の花見?のシーズンと言える。シュウメイギク(秋明菊)が1メートル以上に伸びて、ふっくらと蕾をつけている。シュウカイドウ(秋海棠)もピンクの蕾がふくらんでいる。いずれも秋の花である。

野鳥:
庭の木でオナガの集団が盛んに鳴いている。これから晴天が続くはずだが、オナガ予報では雨なのだろうか。(オナガが鳴くと雨、という言い伝えがある)←翌日、同じ状況の時に庭で確認すると、ヤマボウシの実を食べているオナガの集団が、ヒヨドリを牽制している声だとわかった。ちなみに雨は降らなかった。
夜、ヤマボウシの枝が風もないのに不自然に揺れ、クマだったらどうしようかと思って(以前、この時期にクマが庭を歩いていたので)懐中電灯で照らすと、もっと小さくてしっぽの長い動物が幹から下りて逃げていった。よく見えなかったが、アライグマかハクビシンか、はたまたイタチか・・・これらは、いずれも過去に庭に出没した動物である。夜の軽井沢はとても暗く、たとえ庭先でも、何が潜んでいるか分からない怖さがある。

虫:
小鳥たちのプレゼント用に毎年10キロ入りの大きな袋でヒマワリの種を購入しているが、今年の早春に購入して保管していたヒマワリの種からごく小さい蛾が何匹か発生していた。外見の特徴をもとにネットで調べると「ノシメマダラメイガ」という蛾で「植物油脂が豊富な種子を食害する害虫」としてウィキペディアに書かれていた。蛾を追い出して、密閉の袋に入れて保管し直した。

その他:
薪ストーブの施工会社に、何年かに一度は高い屋根に登って煙突掃除をしてもらっている。雨続きで延期になっていたが、秋晴れの今日、ようやく終了した。煙突自体の煤は少なかったが、煙突トップにずいぶん煤が固まっていた。さらに今年は鳥よけの金網をつけてもらった。金額は安くはないが、昨年スズメがストーブに入って助け出すのに少々苦労した事件を思えば仕方がない。小鳥の命を守るためにも、火を焚く設備の安全性を高めるためにも、薪ストーブユーザーとしては必須の設備だと思う。ストーブ施工会社には、薪ストーブ導入の建物に、標準仕様として是非とも最初から鳥避けをつけてほしいものである。
( >>参考:ソフィアート・ガーデン物語 第93話「小鳥と煙突」 )
なお、後日調べてみて、鳥避け金網のいらない、細いスリット式で排気する煙突トップがあることがわかった。施工時に、そうした知識と選択肢があれば、薪ストーブユーザーが後々鳥の侵入で困ることも減るだろう。鳥避け金網の設置はあくまで次善の策であり、デメリットもある。金網によって排気が妨げられて煤が付きやすく、その結果煙突が詰まりやすくなる恐れがあるため、安易にはおすすめできない方法である。最初から鳥避け機能の付いた煙突を選ぶことができれば、その方がよいだろう。

薪ストーブの話題ついでに、毎年頼んでいる薪屋さんに、今年もコナラを200束程度、雑木(サクラ、アカシア、クリ、ケヤキ等の広葉樹)を120束程度注文した。薪の乾燥が不十分だと煤やタールで煙突が詰まり、不完全燃焼や煙道火災の原因になるので、2年ほど乾燥させた薪を頼んだ。昨年の残りをあわせると400束ほど薪小屋にストックすることになる。( >>参考:ソフィアート・ガーデン物語 第4話「木のエネルギー」 )
薪の山を見ると、冬はかなり大量の燃料を使っていることを実感するが、夏は冷房代がゼロであることを考えれば通年ではバランスがとれていると思う。

蛇足:
煙突掃除、といえば、次のエピソードを思い出す。愛読書『ソロモンの指輪』(コンラート・ローレンツ著、日高敏隆訳、早川書房)にある、おもしろいインコの話である。なにものもおそれない、いたずらなインコ「パパガロ」が、屋根の上に真っ黒い服装で立つ煙突掃除人だけはとても恐れ、ある日お屋敷にやってくる煙突掃除人の姿を遠くからいち早く見つけて「エントツソージガキマシタヨー!」とわめきながら逃げた、という箇所である。
ローレンツによれば「一般に鳥類は、上の方にあるものをすぐこわがる」として、屋根に上がる真っ黒い服装の煙突掃除人が猛禽類をイメージさせるからだろうということであった。 屋根の上で煙突掃除中の人を眺めながら、スタッフMはこの話を思い浮かべて「うちの仲良しの小鳥たちは大丈夫だろうか」と少し心配になったが、特に鳥たちに変わった様子はなかった。

樹木と野鳥の庭 −100種の樹木と生きもの−
有限会社ソフィアート 長野県軽井沢町長倉 2082-4
文章と写真:スタッフM

ツユクサ(露草)の青い花 ツリバナ(吊花)の赤い実 ツリバナ(吊花)の赤い実
おいしい巨大プルーン(グランドプライスとパープルアイ)、黄桃 田の稲、畑、蕎麦畑の白い花(御代田〜佐久) ハナタデが庭中に広がる 晴天の煙突掃除(2階建ての屋根は8メートルの高所!)
鳥避け網(煙突トップにかぶせて設置) 煤の量は少なかった(灰色は灰で、黒いのが煤) 煙突掃除終了後の薪ストーブ(ハースストーン フェニックス)


 
 
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Sophiart Garden Diary - KARUIZAWA forest garden, wildflower, wild birds and other creatures