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軽井沢 樹木と野鳥の庭 −100種の樹木と生きもの観察記録− >>前の記録へ >>次の記録へ
■2015年6月15日(月曜日)
概況:
ヤマボウシ、エゴノキ、バラ、カルミア、スイカズラなど様々な花が満開で自宅の庭は芳香が漂う。ソフィアート・ガーデンもコアジサイやシャクヤクが咲いていい香りである。家の中も、梅シロップ用の梅がいい香りである。甘酢漬け用のラッキョウは強烈な生命力あるにおいを発している。今年の梅雨は夕立の激しい雷雨があり、梅雨と言うより真夏の雨のようである。11日には浅間山の火山性地震が増加し、噴火警戒レベル2(火口周辺規制)に引き上げられた。
樹木:
自宅庭ではヤマボウシが真っ白。ヤマガラが植えたと思われる実生のエゴノキが2メートル以上になり、花が沢山咲いている。とても嬉しい。カルミアも狭いスペースでがんばって咲いている。またバラが次々と開花。トレジャートローヴが2階の窓まで覆い、すさまじいほどの花付きで満開。杏色と表現される柔らかい花色で、オレンジやピンクの色の花が咲き進むと薄い象牙色になる。花は上品で香りがとても良い。寒冷地の軽井沢でも平気な、強いバラである。予想以上に樹勢が強いので植える場所をよく検討しておいた方が良い。近くの木を圧倒する勢いで茂るため、根の弱い木が近くにあると負けるだろう。バラアンジェラも花付きが良い。アンジェラは今年の春先に大胆に選定して大きさを半分以下にしたので今はおとなしいが、こちらのバラも樹勢が強く、近くにあった根の弱いソヨゴにもたれて巨大に育ち、45度の角度に傾けさせてしまったほどである。
ソフィアート・ガーデンではコアジサイが満開。葉の小さめの奥多摩コアジサイと、八ヶ岳で購入した普通のコアジサイ、両方ともよく花が咲いて芳香を放つ。特に奥多摩コアジサイは、掌ほどの小さなポット苗で購入したのに、今やスタッフMと並ぶほどに横にも縦にも成長している。よほど土地にマッチしたのだろう。
山野草、山菜、園芸種の草花:
バラに絡んでスイカズラ(忍冬)が満開。金銀花の名の通り、花の咲き始めは白いが咲き進むと黄色になる。甘いバニラビーンズのような芳香があたりに漂い、蜂がブンブン蜜を求めて飛び交う。特に雨の日は香りが立ちのぼり、庭の外まで良い香りがする。以前、道行く人に、この香りの良い花はなんという花ですか、と問われたことを思い出す。スイカズラは軽井沢に自生するし、放っておくと庭木にからみついて邪魔なほど茂るので、適当にばっさり切っているが、花の時期はとてもすばらしい香りに負けてつい伸ばし放題してしまう。今年はなんとなく忙しいので忍冬酒(花を摘んで干したものをお酒に漬ける)作りはナシにする。ソフィアート・ガーデンでは白のシャクヤクが咲いて、すばらしい芳香。
野鳥・生きもの:
最近はホトトギスやカッコーの声はあまり聞こえない。ホオジロやキビタキ、ガビチョウの声がよく聞こえる。
虫:
屋内に大きめのカマドウマがたまに出る。虫キャッチャーで捕まえて外に出す。バラには小さな青虫がいるが、営巣中のヒヨドリがいつもチェックしているのか、そのうち居なくなってしまう。
その他:
和歌山の南梅を2kg購入して氷砂糖で漬け込んだ。10日ほどすれば濃い酸味と甘みの梅シロップができる。炭酸水で割ると、とてもおいしい。鳥取県産らっきょうも1kg購入して本漬けにした。まず10日ほど塩漬けで乳酸発酵させたのち、甘酢に漬け込む予定。
11日に浅間山の火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が発表されたが、少し噴煙があるかなと思う程度で生活に影響はない。
追記:6/16に噴火とのことで、出張中のパートナーや県外の親族、親戚から心配した電話が入るものの、軽井沢にいるスタッフMは噴火に全く気づかなかった。実際、音も降灰も軽井沢では観測されなかった模様。それより熊が活性化しているのが気になる。最近、熊の出没情報が良く出る。自宅周辺もどうやら活動しているらしいので要警戒。2004年8月末に真夜中に自宅の庭を熊が歩いており、その後9月1日に浅間山が爆音とともに噴火したという経緯がある。(参考:ソフィアート・ガーデン物語 第77話「熊に遇う」 、第81話「自然の脅威」)
軽井沢 樹木と野鳥の庭 −100種の樹木と生きもの− 有限会社ソフィアート 長野県軽井沢町長倉 2082-4 文章と写真:スタッフM
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