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軽井沢 樹木と野鳥の庭 −100種の樹木と生きもの観察記録−    >>前の記録へ >>次の記録へ

■2015年7月12日(日曜日)

概況:
梅雨の大雨続きで最高気温が20℃に満たない日が多かったが、10日からは一転、晴天続きで、ここ3日間の最高気温も27℃から29.9℃までぐんぐん上がってきた。軽井沢の夏の訪れを告げる祇園祭も晴天に恵まれた。ホオジロの優しい声が青空に響き、カラ類の声も徐々に庭に戻ってきた。各種の山アジサイが、青空と白い雲を大地に映したような澄んだ青色や優しい白で咲く。ヤマボウシやクリ、エゴやツリバナの実が育ち始め、ドクダミ、ホタルブクロの花が咲く。

樹木:
今年盛大に咲いた各種のバラの花は、最後の白やオレンジもほぼ終了。ヤブムラサキシキブやムラサキシキブの花が咲いている。ヤマボウシは実が立ち始めた。たくさんのエゴの実やツリバナの実も、緑の丸いイヤリングのようにぶら下がっている。黄色くなったマユミの葉がすこしずつ落ちている。今年膨大に花を咲かせたクリの花穂が大地にたくさん落ちている。ソフィアート・ガーデンに数年前に植えた園芸種のクリ(ぽろたん)の小さいクリの赤ちゃんが出始めた。盛夏を迎える軽井沢であるが、樹木ははやくも秋を意識して支度を始めている。

山野草、山菜、園芸種の草花:
軽井沢では夏に咲くハギの花が開き始めた。庭に自生しているホタルブクロが、紫色のふっくらした筆のようなたくさんの花を下げている。ソフィアート・ガーデンのヤマオダマキが薄黄色の清楚な花を咲かせている。ガーデンに植えたドクダミが花をつけて背が50センチほどに大きくなったので、お茶用に収穫した。きれいに洗って陰干ししてお茶にする。ついでにゲンノショウコも若干収穫して同様にお茶にしている。本来は白い花を見て収穫するが、忙しくてあまり優雅に自家製茶を製作する閑がないので、空いた時間でさっさと済ませる。とは言いながら、今年は新芽のヨモギ茶、カキドオシ茶、トクサ茶、桑茶、ゲンノショウコ茶、ドクダミ茶を、けっこう大量に作ることが出来たので満足である。自然の恵みを放置できない性分なので、季節ごとのやるべきこと(山菜や果実の保存食や野草茶作りなど)をなすと安心する。

野鳥・生きもの:
庭やソフィアート・ガーデンではウグイス、メジロ、ホオジロ、キビタキの声がよく聞こえる。庭で営巣して巣立ったヒヨドリのヒナや親たちが飛んでくる。同じく庭で営巣したモズは巣立った後は見かけない。また徐々にシジュウカラやコガラ、ヤマガラなどのカラ類の声が聞こえてきた。庭にカラ類が戻ってくると嬉しくなる。自宅もガーデンも、今年は巣箱は使われていないようで、もっぱらモミやヤマボウシなどの樹木に営巣している。そろそろ巣箱を新しい物に取り替えた方が良さそうだ。10年近く使っているもので、あまりメンテナンスもしていないためか、清潔好きのシジュウカラには不人気になってきた。新築物件の方が好きかもしれない。
7月4日の夕方(16時半頃)、中軽井沢の交差点でツバメの群れが次々と電線に止まっていたのを車の中から見た。営巣を終えたツバメたちが軽井沢を発ってどこかに渡るのだろうか?しかし、2013年8月15日の観察記録では、「(雲場池の)水面にはたくさんのミズスマシがスイスイと歩いていたが、これまた幾羽ものツバメが曲芸飛行を繰り広げて、次々とミズスマシを捕らえ食べていた。ツバメたちの雛育ては終わった様子。長い渡りの移動に向けて、たくさんの虫を食べて体力を蓄えているのだろう。」などと書いているので、まだ当面軽井沢に居るはずである。単に夕方、集合してねぐら(?)に行くのだろうか。そもそも、ツバメは集団でねぐらを持つのであろうか。インターネットで調べると『ツバメかんさつ全国ネットワーク』というサイトによれば、「巣立った若ツバメや子育てを終えた親ツバメは、巣を離れて、水辺のヨシ原などで集団で夜を過ごすようになります。 このような場所のことを「ツバメの集団ねぐら」と言います。 集団ねぐらに集まるツバメの数は7月に入ると増え始め、関東地方では7月末から8月初めにかけて最大になります。ねぐらに集まる時期、ツバメたちは長い渡りに備えてたくさんの昆虫を食べて、飛ぶためのエネルギーになる脂肪を蓄えます。そして南へと旅立っていくのです。」とある。なるほど、と思うと同時に、このようなことを居ながらにして瞬時に知ることができるなんて、便利な時代であるとつくづく有り難く思う。

虫:
超巨大カマドウマが、屋内にたまに出る。虫キャッチャーで捕まえて外に出す。ここまで生育が良いのはめずらしい。ガーデンの小屋にヒメマルカツオブシ虫がいた。成虫は花粉しか食べないが幼虫は大事な衣類(特に上等のカシミアが好物)を食い荒らして虫食い穴だらけにするので恐ろしい。自宅のクロゼットの大事な衣類は樟脳で防御しているからあまり心配はないが、万が一にも自宅に持ち込まないように、森の中の小屋から帰るときはしっかり虫を払ってから家に入ることにしている。

その他:
信州大実と思われる大きな杏がスーパーに並んでいたので、こちらも塩漬けにした。杏の塩漬けは、私スタッフMにはウニの味(!?)に似ているように感じられ、上品で薫り高くおいしい。

軽井沢 樹木と野鳥の庭 −100種の樹木と生きもの−
有限会社ソフィアート 長野県軽井沢町長倉 2082-4
文章と写真:スタッフM

ヤマアジサイ(藍姫) ヤマアジサイ(「紅」変色前) ヤマアジサイ(「紅」変色しかけ)
ヤマアジサイ(赤ガク) ヤマアジサイ(名前忘れた) ヤマアジサイ(田の字?)
エゾアジサイ ヤマアジサイ(伊予の薄墨) ヤマアジサイ(伊予絞り)
ヤマアジサイ(白扇?) ヤマアジサイ(虹?) ヤマアジサイ(深山八重紫?)
ヤマオダマキ ヤブムラサキシキブ ナツツバキ
ミツバウツギの種 マタタビの白い葉 マタタビの花
クリの実のできかけ 自宅庭のホタルブクロ ソフィアート・ガーデンのホタルブクロ
ドクダミの花 洗って干してドクダミ茶にする ギボウシの花咲きかけ
アナベルが白くなってきた ソフィアート・ガーデンのエゾタチカタバミ 咲き残りのオレンジバラ(サマーサンセット)


 
 
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Sophiart Garden Diary - KARUIZAWA forest garden, wildflower, wild birds and other creatures