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軽井沢 樹木と野鳥の庭 −100種の樹木と生きもの観察記録−    >>前の記録へ >>次の記録へ

■2015年5月30日(土曜日)一部、東京

概況:
梅雨前の晴天と適度な雨で植物の生長は頂点を極める。ハクウンボクは満開、キビタキ、ホオジロ、ウグイス、オオルリ、ホトトギスの声が響く。ようやく5月末にソフィアート・ガーデンでカッコーの声を確認。ハクウンボクや白モッコウバラ、ミズキ、クレマチス、マユミ、ツリバナ、ヤマボウシなど白い花が満開。29日に口永良部島で噴火、30日に小笠原諸島西方沖震源の大きな地震が発生。ガーデンのフキを収穫して茎はキャラブキに、葉は佃煮などにする。

樹木:
ソフィアート・ガーデンのハクウンボクが満開、今年はまずまずの花付き。自宅のコデマリ満開、エゴノキも開花が始まる。玄関先に誘引している白モッコウバラが満開、先に満開を迎えているクレマチスとともに、甘く優しい香りが玄関先に漂う。ヤマボウシの総苞片も白く満開、ミズキ、マユミ、ツリバナは満開を過ぎて花が散り落ちる。特に今年のマユミは花が多いのか、庭中マユミの細かい花が散り敷く。その他のバラの蕾も丸々として開花間近。今年は針葉樹のヤニがとても多い。12年軽井沢の自然観察を続けて初めて見るほど多量である。下にある木や草の葉がベトベトの樹脂でコーティングされたようになるほどで、触ってもべとつく。車庫のない車がヤニで塗装が傷むと聞くが、さもありなん、と納得するほどべとつく。
東京では、所用のついでに近くのホテルニューオータニのガーデンを散策した。ツツジが満開。 庭園内を奥に行くと、ニューオータニをつくった大谷米太郎氏の銅像があり、さらに奥の階段を降りると、江戸時代には彦根藩井伊家中屋敷があった場所に樹齢200年以上とされるイヌマキとカヤ(千代田区初の天然記念物)がある。大変に貫禄のある古木である。 以前、この古木の近くでは小鳥の雛たちの声が響き、虫をくわえた営巣中のヤマガラ親を見かけた。 今回も古木のあたりをチェックしたが、東京都内では小鳥たちはすでに巣立ち終えた時期なのか、営巣中のヒナたちの声は聞こえなかった。

山野草、山菜、園芸種の草花:
フキの収穫を根性で行う。2回に分けて合計200本以上。ソフィアート・ガーデンのフキは緑色が瑞々しく50センチを優に超え、ヤマブキとは思えないほど太くて大きく柔らかい。紫の部分はほとんどなく、茹でるときれいな翡翠色になるが、醤油、酒、黒砂糖、塩少々で真っ黒のきゃらぶきに仕上げる。フキの葉も茹でて冷凍保存、またはきゃらぶきを作った残りの調味料にごま油と唐辛子を加えて佃煮にする。5月末にはフキの葉やミツバの葉は、針葉樹のヤニが降ってしまい、ヤニの降る場所の収穫はあきらめた。しかしガーデンは4桁株を超えるであろうヤマブキに覆われていて、採っても採っても減らず、気が遠くなるようである。ほどほどに、と自分に言い聞かせる。「幸せは歩いてこない」という歌があるが、ソフィアート・ガーデンを見ていると「幸せは(歩いてこない、だけど)生えてくる、飛んでくる」と感じる。(参考:ソフィアート・ガーデン物語 第43話「旬を食べる 2 −蕗(フキ)−」

野鳥・生きもの:
ホトトギスが夜中2時半頃に鳴く。キビタキ、ホオジロ、ウグイス、オオルリ、ホトトギスの声が美しい。 いつもは里桜が咲く頃にカッコーが鳴き、それとともに霜が降りなくなる(畑に苗を植えることが出来る)と言われている。もう、とうに里桜は咲いて散り、今やヤマボウシが白くなり、クレマチスや白いモッコウバラが咲くというのにカッコーの声をまだ聴けず、今年は来軽しないのか、気にしていたら、5月末にようやくソフィアート・ガーデンでカッコーの声を確認した。しかし自宅周辺に毎年来るカッコーは、今年は来ない。

虫:
バラやアケビに小さなヨトウムシ(あるいはシャクトリムシ?)がいる。そのうち鳥とスズメバチが食べてなくなるので放置。蝶や蛾が庭をひらひらと飛び交う。ブンブンと大きな音をたててクマバチが蜜を求めて飛ぶ。写真を撮ろうとしても動きが速いのでなかなか撮れない。

その他:
部屋の室温は1階で19℃台、2階で20℃台前半で1階に居ると肌寒いのでウール(もちろん長袖)を着用している。小型の灯油ストーブを使うこともある。湿度は50%台で、まだ乾燥注意報が出るほどで過しやすい。これから梅雨、霧の夏、と湿度は上昇する一方であるので、つかの間の乾燥を楽しみたい。29日に口永良部島で噴火、30日に小笠原諸島西方沖深さ682kmを震源とするマグニチュード8.1の地震が発生。東京都小笠原村、神奈川県二宮町で震度5強で規模の割に大被害は発生しなかったが、全国的に広範囲で揺れた。31日に東京に所用で移動した際に、関越自動車道で埼玉県から東京の上空を北東から南西方向にかけて大きく横切る雲が長時間見られたので、記録として残しておく。

軽井沢 樹木と野鳥の庭 −100種の樹木と生きもの−
有限会社ソフィアート 長野県軽井沢町長倉 2082-4
文章と写真:スタッフM

バラアンジェラの蕾 バラトレジャートローヴの蕾 白モッコウバラ 白モッコウバラとクレマチス
山ブキ収穫中 山ブキ収穫(手前はついでに収穫した野生のミツバ) キャラブキへ調理(手前は野生ミツバ)
ジシバリの花 ハルジオンの花 針葉樹のヤニが落ちた葉
ハクウンボクの花 ハクウンボクの花 ハクウンボクの花
ツリバナの花 ヤマボウシ マユミの花
関越自動車道高坂SA付近で撮影(5/31) 東京新宿にて気温35度(5/31)


 
 
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Sophiart Garden Diary - KARUIZAWA forest garden, wildflower, wild birds and other creatures