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軽井沢 樹木と野鳥の庭 −100種の樹木と生きもの観察記録−    >>前の記録へ >>次の記録へ

■2015年3月16日(月曜日)一部、草津

概況:
久しぶりの草津温泉。平日にもかかわらず日本人およびアジア系外国人旅行客の人出で賑わう。国道146号線沿いの北軽井沢別荘地には雪が残り、軽井沢町より寒いほどであったが草津周辺の里は積雪はほとんどない。軽井沢は16日の最高気温が12℃、天気も良く休日には駅前の商業施設は日本人およびアジア系外国人旅行客で混雑している。小鳥たちは春のさえずりも高らかに同種同士がなわばり争いで曲芸飛行のように追いかけあう。冬の混群は解消しつつある。

樹木:
ソフィアート・ガーデンの近くの家の庭に、マンサクの花が満開である。春も近い。
ソフィアート・ガーデン100種500本の木のエピソードを紹介していく。今回は ドウダンツツジ について。 ドウダンツツジ は、ツツジ科ドウダンツツジ属の落葉小低木。日本庭園に好まれ、刈り込み仕立てで、よく植栽される。同種のサラサドウダンツツジは大きくなり、自生種が自然樹形で八ヶ岳などでよく見られる。軽井沢でも離山別荘地で大きなサラサドウダンツツジの並木が見られる。ドウダンツツジはツツジ科とはいっても、いわゆるヤマツツジのような花ではなく、小ぶりなスズランのような花を沢山咲かせる。ドウダンツツジは白、ベニドウダンツツジは赤、サラサドウダンツツジはピンク色に近い花である。上品で小さめの葉が密生し、夏は明るい緑、秋は濁りのない真っ赤な紅葉に染まる。特に常緑のイチイなどとの対比は大変美しい。

山野草、山菜、園芸種の草花:
追って記載。

野鳥:
ソフィアート・ガーデンのモミにキクイタダキがいた。日本最小の小鳥である。驚くと頭頂の黄色い冠羽が逆立ち、頂に菊の花が咲いた(菊・頂)ように見えるのが名の由来である。小さくて動きが速く、その上常緑を好むため、スタッフMの写真の腕では撮影は難しいが、ちょっとだけ姿をとらえたので下記に掲載する。
ソフィアート・ガーデンのフィーダーに牛脂(スーパーなどでもらう小さなサイコロ状のもの)とバターを置いてみた。それぞれ、赤と白のネットで包み、どの鳥がどれを好むかを観察してみた。ガーデンではヒマワリの種やピーナッツしか提供したことがないため、2日間ほどは皆、牛脂やバターを食べ物とは認識せず邪魔者扱いしていたが、ヒマワリの種が切れて食べ物がなくなったあたりで、コガラが牛脂(白いネット)を、ヤマガラがバター(赤いネット)をつつき始め、そのうちシジュウカラが牛脂をつつくようになった。小鳥たち全員が、というより、少数の小鳥だけが、非常に嗜好性高く牛脂やバターを食べる。最初はヤマガラはバターにこだわっていたが、同じ場所に牛脂を置くと、今度は牛脂を好むようになった。油の種類より、同じ場所にこだわるのかもしれない。「こだわりの場所」という意味では、ヒマワリの種をフィーダーから持ち帰って食べる「お気に入りの枝」というものがカラ類の小鳥たち一羽一羽にはあるようで、いつも同じ枝の同じ場所にこだわるように見える。冬の混群形成時であっても、それぞれの個体には、パーソナルスペースとしては狭いながらもしっかりと「なわばり意識」があるように感じされる。
また、カワラヒワの動きも観察してみた。普段はフィーダーを独占するためフィーダーに近寄せないようにしているカワラヒワだが、しばし食べるのを観察してみた。不器用にフィーダーに乗って、やはりそこに居座ったまま、嘴をねじってヒマワリの殻を強い嘴の力だけで割り、中身を食べる。反芻動物のようにモグモグと食べ続ける。その他、アカゲラもフィーダーに興味津々で、カラ類が誰も居ないときはフィーダーに乗るが、コガラやゴジュウカラなど、他の鳥がいると、遠慮?してか決して乗ろうとしない。コガラはアカゲラを見ても、恐れる様子なく無視している。図体はアカゲラの方がはるかにカラ類より大きいが、アカゲラはかなり小心者である。
冬の混群はもはや解消しつつあり、同種では縄張り争いの曲芸飛行が見られる。つまり、オスが、別のオスを(あるいはつがい候補でないメスも)近接距離で突進するかのように追い払い、木の梢を縫うようにくるくるとものすごいスピードでしつこく追いかけるのである。このような時に、透明なガラスに衝突して命を落とすことも多いので、小鳥の多い地域に家を建てるときは、彼らの命がけのレースの邪魔をしないように衝突防止のための工夫(何もないと勘違いして鳥がガラスにぶつからないようにバードセーバーを貼ったり軒を深くしたり)をしなければならない。(参考:ソフィアート・ガーデン物語 第11話「光と闇 2」

虫:
最高気温が数℃を超えるようになったせいか、小さな羽虫が飛ぶようになった。清流が流れるソフィアート・ガーデン沿いの農業用水路には、水面に虫柱がたっていた。夜、灯りに誘われてガラス窓の外に小さな蛾が止まっていた。室内で育ったのか、薪に付いていたのか、屋内で小さなガガンボが弱々しく羽ばたいていたので外に出した。そろそろ虫の季節の到来である。

その他:
軽井沢に引っ越してから10年以上、草津温泉は気軽に行ける温泉力の高い湯としてよく利用した。(参考:ソフィアート・ガーデン物語 第55話「温泉力」)>
ここ2年ほどはあまり行っていなかったので、先日、久しぶりに草津温泉に行った。この時期の平日で空いていると思いきや、いつも利用する温泉の駐車場には車がびっしり、車のナンバーも関西から近県までいろいろで、少々驚いた(以前は冬場の草津は人が少なくて穴場であったのだが)。草津の中心部の湯畑を散策すると、学生旅行と思われる若い人が結構多かった。日本人の老若男女に混じって中国人観光客と思われる人々も大型バスで来て散策していた。温泉はお湯がぬるめで、ほどほどの混み具合であった。それでも、近くにいた地元の人の話では、その日は最近の中では空いている方で、土日は混雑でゆっくり入れないほどだそうだ。さらにアジア系観光客が草津に大勢来るという話も聞いた。
休日の土曜日に軽井沢駅前のプリンスショッピングプラザを散策したが、空いているだろうと思ったほとんどの駐車場が満車で、人が大勢いて、再び驚いた。軽井沢の町なかは別荘や旅行客の姿はほとんど見えないし、スーパーなども店の売り上げが心配になるほど人がいないが、新幹線駅近くの巨大ショッピングモールだけは別世界である。大きな買い物袋を抱えるアジア人買い物客の姿が目立った。散策ついでに、いかにもブランド好きな人が選びそうな某ブランドの店員にさりげなく聞いたら、中国人客はまだまだ多く、春節が終わっても買い物の勢いが止まらないと言っていた。東京都心と違い、地方では消費増税で国内の消費が伸びない景気低迷の小売業ではあるが、軽井沢の巨大ショッピングモール(いわゆるアウトレット)だけは東京都心と同様の消費傾向の客でやや活況である。

軽井沢 樹木と野鳥の庭 −100種の樹木と生きもの−
有限会社ソフィアート 長野県軽井沢町長倉 2082-4
文章と写真:スタッフM

マンサクの花 キクイタダキ キクイタダキ
ヤマガラは最初はバター、牛脂も好き シジュウカラは牛脂が好き ゴジュウカラは牛脂やバターに無関心 アカゲラは大きな体で小心
北軽はまだ雪が多い 北軽はまだ雪が多い
北軽井沢から見た浅間
北軽井沢から草津へ向かう(羽尾あたりは雪がない) 草津の湯畑
草津の湯畑 草津の湯畑 まだ朝夕は薪ストーブが欠かせない 3月のプリンスショッピングプラザは多くの日本人客・アジア人客で賑わう


 
 
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Sophiart Garden Diary - KARUIZAWA forest garden, wildflower, wild birds and other creatures