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軽井沢 樹木と野鳥の庭 −100種の樹木と生きもの観察記録− >>前の記録へ >>次の記録へ
■2014年7月7日(月曜日)
概況:
たまに梅雨の晴れ間ものぞくが、毎日雨続きで軽井沢は肌寒いほど涼しい。植物が庭を覆い尽くす勢いなので暇をみつけて剪定する。ヤマボウシの総包片は終盤、ナツツバキは毎日開花して夜にはポトポト落花する。日当たりの良い場所のバラは終わりアジサイが色鮮やかに咲く。ウグイスの声が19時近くまで響く。駅前の巨大アウトレットは増床して賑わい、休日のスーパーは別荘客らしい人々で華やいだ雰囲気が見られる。軽井沢のハイシーズンが近づいてきた。
樹木:
日当たりの良いところのバラはほとんど散った。各種ヤマアジサイはどんどん開花。ナツツバキの白い花がたくさん咲き、夜にはポトポト花を落として地面に転がっている。ヤマボウシの総包片は色づいて日当たりの良い場所では舞い散る。ソフィアート・ガーデンのヤマボウシはまだ総包片がピンク味のある白。別荘地や森林のような木漏れ日の場所と、住宅街などの日当たりの良い場所では、花の時期はだいぶ異なる。
各種ヤマアジサイが開花。ヤマアジサイはパートナーの趣味で多様な品種を栽培しており、何年も前のリストで40種類90株ほどであった。毎年、挿し木で増やしているので、現在ではもっと株数は増えているであろう(今は面倒で数えていない)。その上、どこに何の品種(挿し木苗)を植えたかパートナー自身が覚えていないため、毎年、意外な場所から意外な花が咲く、というお楽しみがついている。(参考:ソフィアート・ガーデン物語 第63話「山紫陽花(ヤマアジサイ)賛歌 −梅雨の終わりを彩る−」)
山野草、山菜、園芸種の草花:
ホタルブクロが咲き出した。
ソフィアート・ガーデンのに植えたドクダミに白い花が咲いたので、すっきり刈り取りよく洗い、陰干しで乾かす。これでドクダミ茶を作る。また、たくさん自生しているゲンノショウコもついでに刈り取って洗い、陰干しで乾燥させてゲンノショウコ茶にする。それにしても、ガーデンのドクダミやゲンノショウコの葉は巨大である。
野鳥:
この時期はウグイスの声ばかりがよく響く。毎日、私どもの自宅庭を縄張りとするウグイスが、熱心に周遊して「ホーホケキョ!」を繰り返す。雨の日なのに暗くなる19時近くまでそうやって縄張り宣言している。庭のどこかに巣があるのだろう。自宅の東側に取り付けっぱなしになっている巣箱には、最近シジュウカラ(オス)が入ってチェックしている。丸い巣穴から顔を出し、あたりを見渡してじっと観察をしている。ソフィアート・ガーデンで営巣したヒガラはもう6月には巣立ち、巣箱利用のカラ類たちの多くは雛が巣立ったと思われるが、たまに7月に入ってからの遅い営巣もある。これからスタートさせる場所として巣箱を選定中のようだ。
虫:
たくさんいる。
その他:
町内の畑のトウモロコシが大きく育った。早いものはそろそろ収穫できそうな大きさである。 パートナーの実家のある鳥取県の親戚から、今年もおいしいメロンをいただいた。「ペルル」という品種で、一つ当たりが2.5kg以上の大物を、たくさん送ってくれた。親戚の栽培農家が特別に作った樹上完熟型の上等なもので、有り難く大切に味わった。
軽井沢町内のスーパーには、アンズがたくさん並び、価格も比較的安めであるが、スーパーの青果担当者に品種を尋ねても「平和か昭和」としか分からない。生産者も、販売ルートでは区別せずに混ぜて出荷しているのだろうか。平和と昭和では実の性格(実崩れのしにくさ、漬け物向きかジャム向きか)が異なるため、加工しようとする場合は品種にこだわる人もいるのではないか(私どものように)。私どもは去年までに作った杏ジャムや杏シロップ漬けなどがたくさん残っている。そのため今年は、生産農家まで直接買い付けに行くこともなくスーパーで買うだけにしておこうと思ったが、スーパーでは品種にこだわった買い方が難しいのも事実である。というわけで、納得のいく買い物ができないので、今年のアンズ購入は見送ることにした。
梅干し用の梅の塩漬けがほぼできあがり、梅酢があがった。あとは7月下旬の梅雨明け土用干しを待つばかりである。梅シロップ(青梅と氷砂糖だけで水を一切加えずにシロップを抽出)も6月には完成し、さわやかな梅の香りと酸味で元気になる梅ジュースを楽しんでいる。
軽井沢 樹木と野鳥の庭 −100種の樹木と生きもの− 有限会社ソフィアート 長野県軽井沢町長倉 2082-4 文章と写真:スタッフM
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