>> ホーム
 >> 会社概要
 >> 事業内容
 >> ソフィアートの研修
 >> 代表者プロファイル
 >> 研修雑感・コラム
 エッセイ
 >> ソフィアート・ガーデン物語
  全120話はこちらから


 樹木・山野草・生きもの
 >> 日々の観察記録一覧
 >> 樹木一覧
 >> 山野草一覧
 >> 野鳥・動物・虫一覧

 >> 連絡先
 >> Coffee Break


軽井沢 樹木と野鳥の庭 −100種の樹木と生きもの観察記録−    >>前の記録へ >>次の記録へ

■2014年6月6日(金曜日)

概況:
関東甲信は5日に梅雨入り。6月初頭の日本列島は猛暑や豪雨に襲われ、特に北海道では3日に音更町で37.8℃を記録した。その後大雨が降り続き全国的にも猛暑がおさまった。軽井沢では大雨続きで一日中13、4℃ほどで肌寒いため湿気飛ばしに薪ストーブを焚く。梅雨の暗い天気でヤマボウシの白い総包片やハクウンボクの白花が美しい。一日中カッコーやホトトギス、ウウイス、キビタキなどが鳴く。植物の生長がピークを迎え、人間を覆い隠す勢いである。

樹木:
クレマチスモンタナはピンクから白へ徐々に交代、満開である。白モッコウバラも次々と開花。バラとクレマチスを誘引してある玄関先は、いい香りである。
ソフィアート・ガーデンのハクウンボクが満開。「白雲木」の文字通り、白い雲のように花の房が木を覆う。去年は全く花が咲かなかった分、今年の花付きはすばらしい。ここ数年で一、二番を争うほどである。町内のハクウンボク観察スポットとしてスタッフMがチェックしている、新軽井沢の某ホテルの駐車場でも、ハクウンボクが豪勢な花付きで満開であった。
ヤマボウシの総包片(俗にヤマボウシの花と呼ばれるもの)も徐々に白く美しくなっている。梅雨時の薄暗い天気には、濃い緑の葉を背景に白い花がよく目立つ。町内の至る所で、こうした白い花が満開である。
毎年この時期は、ハルニレの種の多さに驚く。舗装されていない砂利道では、砂利の数よりハルニレの種が多いのではないかと見まごうほど、辺り一面ハルニレの種だらけである。
さまざまな植物が押さえきれない勢いで膨れあがる。一年のうちで梅雨時の今が最も勢いがあるのではないか。生け垣や歩くところに近い枝葉は、日に日に人を押しのける勢いで伸びてくるので、気がつくたびにどんどん剪定しないと、歩く場所がなくなってしまう。植物が動物(怪獣)に見える今日この頃である。

山野草、山菜、園芸種の草花:
夏の山野草がぐんぐん伸びている。これから咲くアマドコロ(園芸種の斑入りアマドコロは5月の末から咲いている)、オカトラノオ、ノカンゾウ、ハギ、ホタルブクロ、ツリフネソウなどなど・・・。サクラソウやシロバナエンレイソウなど春の山野草は花が静かに終わりを迎えて実を結んでいる。クサノオウの黄色い花はまだ咲いている。園芸種の白いフランス菊が民家の庭先で賑やかに咲いている。

野鳥:
自宅の二階のベランダにヒヨドリがペアで遊びに来ては、物干し竿に二羽で並んで休憩する。ヒヨドリは可愛いが、ベランダに排泄の白い後が残るので、見かけるたびに「ここで遊んではいけないよ」と声をかける。いったんは逃げるが、困ったことに気に入られてしまったようである。洗濯物を汚されては困るし梅雨や霧で外干しではかえって乾かないので室内干しをすることにした。湿気飛ばしで薪ストーブを焚くと乾きが早い。(軽井沢の梅雨は寒いほどなので、湿気飛ばしを兼ねてこの時期に薪ストーブを焚くのはめずらしいことではない)
ソフィアート・ガーデンの小屋の壁に設置した巣箱にはヒガラが入っている。大雨の中、何度もつがいが交代でせっせと餌を運び入れる。
自宅付近ではカッコーの声が朝4時台から夜までずっと響く。当の鳥は疲れないのかと思うほど熱心に休むことなく続く。さえずりは彼らの生存をかけた主張であり、この時期の最も大事な仕事なので、疲れるなどとは言っていられないのだろう。聴いているスタッフMの頭の中まで「カッコー、カッコー」もしくは「キョキョ、キョキョキョ!(東京特許・・・)」が幻聴のようにリフレインする。

虫:
巨大なクロオオアリが一匹、家の中でじっとしていたので、捕獲して外に出した。体長を計測したら頭の先から尻の先まで20mm弱(18mmほど)であった。この大きさは女王アリか?ソフィアート・ガーデンではよく見かけるが、自宅周辺では初めて見た。荷物にくっついて入ってきたのか?ガーデンではヤブ蚊も多い。山ブキの収穫で仕方なく屋外活動する以外は、蚊に刺されるのが嫌なので室内に引きこもる。

その他:
鳥取県産らっきょうがスーパーに並び、さっそく2.5kgほど購入した。根と茎の部分を切り落とし、皮をむくと二割ほど重量が減って2kg。一年経っても、しゃきしゃきした歯ごたえを楽しみたいため、塩漬けで10日間ほど乳酸発酵をしてから酢に漬け込む本漬けを毎年行っている。乳酸発行中のにおいは、ラップを用いれば全くなくなるのでお勧めである。(参考: ソフィアート・ガーデン物語 第44話「旬を食べる 3 −ラッキョウ−」
また、ソフィアート・ガーデン内にグランドカバーのように広がる山ブキも収穫して、きれいな葉は佃煮に、茎はきゃらぶきにした。今年は根性で300本近くを収穫、調理した。ヤブ蚊と足場の悪さに難儀しながらがんばったためか、体重が減って筋肉量が増えた(T社家庭用体脂肪計での計測)。さらに、青梅3kgを同量の氷砂糖でシロップ漬けにした。季節のものは「待った」がきかないので、この時期はひたすら機械のように黙々と作業をこなす。こうした(本来は無用の)難儀を伴う趣味のせいで、少々疲れ気味である。今週は我ながらよく働いた!と、ひたすら自己満足に浸る。そして、あとは作ったものを味わう幸せが待っている。

軽井沢 樹木と野鳥の庭 −100種の樹木と生きもの−
有限会社ソフィアート 長野県軽井沢町長倉 2082-4
文章と写真:スタッフM

玄関先のクレマチス(白) 玄関先のクレマチス(ピンク) バラ(トレジャートゥローヴ)のつぼみ
勢いを増すソフィアート・ガーデンの緑(ヤブ蚊多し) 地面はハルニレの種だらけ オオアリ 製作スタートの蜂の巣に卵が見える
気温が上がり天然酵母パンの発酵時間が早くなった 山ぶき収穫 フキをきゃらぶき、佃煮などに調理 塩漬け中のラッキョウ
ハクウンボクの花 ヤマボウシの花(総包片) 東京でもヤマボウシの花が咲いていた(人物の後ろ)


 
 
Copyright (C) 2014 Sophiart Inc. All Rights Reserved.
Sophiart Garden Diary - KARUIZAWA forest garden, wildflower, wild birds and other creatures