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樹木と野鳥の庭 −100種の樹木と生きもの観察記録−    >>前の記録へ >>次の記録へ

■2013年8月11日(日曜日)

概況:
お盆前の酷暑。11日には高知と山梨で40度超。10日の東京は夜間も30度以上。軽井沢も11日に観測史上3番目の33.5度を記録。朝夕の最低気温は19度台で過ごしやすい。軽井沢町の人口2万人が、この時期は別荘利用者によって10倍の20万人になると言われるが、観光や旅行客を含めればもっと多そうだ。道路の混雑もピーク、裏道を知らないと車の移動は困難。森の小道の散歩では、タマゴタケなどのキノコが見られ、ウグイスやホオジロの声が聞こえる。

樹木:
気がつけばミナヅキが咲き終わっている。アナベルも咲き終えた花は緑から茶色を帯びている。タマアジサイが咲き始めた。オニグルミの実やエゴの実が丸く太ってきた(今年は実つきが良い)。ハギの花がほぼ満開。

山野草、山菜、園芸種の草花:
レンゲショウマ(蓮華升麻)が次々に咲く。別荘地ではヤブカンゾウやフシグロセンノウのオレンジ色の花が咲く。シシウドの花も花火のようなレース状 の白い花を咲かせる。野生のクレマチスであちこちに絡みついて繁るボタンヅルも白い花が満開。
自宅から泉の里や離山別荘地を通り、雲場池を経て旧軽井沢に向かう、いつもの散歩道では、日当たりの良い場所で紫色のクズの花が咲き、グレープジュースのような香りがする。野ササゲの黄色い花が咲く。モミの多い鬱蒼とした木陰ではタマゴタケなどさまざまなキノコが見られた。

鳥:
ホオジロ、ウグイスの声が美しい。オナガが「ギュイー」と鳴いている。雨が降るのか(オナガが鳴くと雨が降る、と言われる)。エゴの実が好きなヤマガラが毎日庭に来るようになった。「ススス」と鳴いて機嫌がよさそう。実成りのチェックを始めている様子。離山別荘地を散歩すると「フィー、キョンキョンキョンキョン」と繰り返し鳴く鳥がいた。姿が観察できないので、種類は不明。初めて耳にする鳴き声である。鳴いている方に近づくと、ヒヨドリが飛び立った。まさかヒヨドリの鳴き声ではないと思うが・・・。

虫:
自宅裏の離山の麓の林でアブラゼミの「ジジジジ」という声が聞こえた。こちらではミンミンゼミは夏の終わり(というより秋の初め)に、焦るように少数が鳴く声を聞くことが多い。今年はまだミンミンゼミの声は聞いていない。

その他:
梅干しが無事に完成。3日間、朝から午後3時頃まで天日干しして、夜間は梅酢に戻し、最終日は夜も外に干して夜露に当てるいつもの作り方。今年はふっくらしっとりと柔らかく、できが良い。完熟南高梅の大きいものを使ったからだろうか。
道路が混雑するので、この時期は徒歩での散歩を楽しむことが多い。歩行者の立場で見ると車の運転ルールの無視やマナーの悪さに呆れることが多い。別荘地の私道や細い生活道路を我が物顔で猛スピードで抜け道にするのはよく見る光景だ(地元の長野ナンバーも多い)。
また、信号のない横断歩道で歩行者が待っていても、止まる車はほとんどない。見通しが悪くても、道路上に菱形マークがあるので横断歩道の存在に気がつくはずであるが、ほとんど意識されていないのが現状である。歩行者の待つ横断歩道で止まるのは、善意ではなく道路交通法上で決められたルールであることを知らない(または意図的に違反している)ドライバーがあまりにも多い。(※根拠となる法律については、写真下の「メモ」欄を参照のこと、またヨーロッパでの運転体験で観察した内容は、同じく下の「関連」に記載)
散歩中に観察した光景では、見通しの良い直線道路で、対向車線で大型バスが横断歩道で待っている歩行者に気づき停止している状態でありながら、反対車線を走行中の自動車が10台以上、歩行者を無視した。それらは適当な車間で時速40キロ程度で走行中、しかも横断歩道で待っている歩行者を眺めながらも停止しなかった。さすがに交通法規に厳しいプロドライバー(バスや優良タクシー、優良宅配専業)や安全意識の高い車は止まる。ただし、ただ止まれば良いというものでもない。恐縮して急いで渡ろうとする歩行者が、停止する意識のない対向車によって事故に遭う危険もある。
その他にも、目に余る悪質運転が世の中には横行する。弱い立場の子供たちやお年寄りなどの歩行者や安全運転に配慮している運転者が、被害に遭わないことを祈る。

樹木と野鳥の庭 −100種の樹木と生きもの−
有限会社ソフィアート 長野県軽井沢町長倉 2082-4
文章と写真:スタッフM

森の中は涼しい(8月10日17時のソフィアート・ガーデン気温は25度) ハギ ボタンヅルの花 シシウドの花
雲場池のそばのお庭 オニグルミの実 エゴの実
ノササゲの花" フシグロセンノウの花 クズの花はグレープジュースの香り
散歩道はミナヅキが咲き終わっていた タマアジサイ 去年の梅干し(左)と今年の梅干し(右)
名前不明キノコ
タマゴタケ
ホテイシメジ
離山通りの道路混雑(方向を選べば空いている) 新軽井沢の道路混雑(方向を選べば空いている)

※メモ 上記の根拠となる道路交通法については下記の通り。
http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S35/S35HO105.html

第六節の二 横断歩行者等の保護のための通行方法

(横断歩道等における歩行者等の優先)
第三十八条  車両等は、横断歩道又は自転車横断帯(以下この条において「横断歩道等」という。)に接近する場合には、当該横断歩道等を通過する際に当該横断歩道等によりその進路の前方を横断しようとする歩行者又は自転車(以下この条において「歩行者等」という。)がないことが明らかな場合を除き、当該横断歩道等の直前(道路標識等による停止線が設けられているときは、その停止線の直前。以下この項において同じ。)で停止することができるような速度で進行しなければならない。この場合において、横断歩道等によりその進路の前方を横断し、又は横断しようとする歩行者等があるときは、当該横断歩道等の直前で一時停止し、かつ、その通行を妨げないようにしなければならない。
2  車両等は、横断歩道等(当該車両等が通過する際に信号機の表示する信号又は警察官等の手信号等により当該横断歩道等による歩行者等の横断が禁止されているものを除く。次項において同じ。)又はその手前の直前で停止している車両等がある場合において、当該停止している車両等の側方を通過してその前方に出ようとするときは、その前方に出る前に一時停止しなければならない。
3  車両等は、横断歩道等及びその手前の側端から前に三十メートル以内の道路の部分においては、第三十条第三号の規定に該当する場合のほか、その前方を進行している他の車両等(軽車両を除く。)の側方を通過してその前方に出てはならない。
   (罰則 第百十九条第一項第二号、同条第二項)
(横断歩道のない交差点における歩行者の優先)
第三十八条の二  車両等は、交差点又はその直近で横断歩道の設けられていない場所において歩行者が道路を横断しているときは、その歩行者の通行を妨げてはならない。
   (罰則 第百十九条第一項第二号の二)


※参考  自動車会社のサイトより(本田技研工業)
「朝の通勤時間帯に信号機のない横断歩道で歩行者保護を行う車両を観察する」
http://www.honda.co.jp/safetyinfo/document_eye/pdf/document_eye_file_04.pdf

※関連 ソフィアート・ガーデン物語 第52話「道を往けば」 
外国もレンタカーで何度か走りました。イングランドやスコットランド、ドイツ、オーストリア、北欧など、さすがにどの国も人間に対しては驚くほど慎重に速度を落とし、歩行者の安全を最優先にしますが、野生動物への配慮は日本よりもドライで、あちらこちらに野うさぎなどの気の毒な姿があることに驚きました。一方で、日本では総じて通行人への配慮が低いように見えます。

 
 
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