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樹木と野鳥の庭 −100種の樹木と生きもの観察記録−    >>前の記録へ >>次の記録へ

■2013年8月7日(水曜日)一部、番外編 東京ほか関東

概況:
日本列島は真夏の晴天。軽井沢は7月8日から12日に5日間連続で最高気温が30度以上という記録的猛暑の後は、平均気温が20度前後の涼しい毎日が続いた。同じ頃、出張先の関東圏では暑さと集中豪雨で、冷房のある建物の中で過ごすのが幸せに感じられる。東京都心は昼夜を問わずミンミンゼミの蝉時雨が賑やか、軽井沢では朝夕涼しくなる頃にヒグラシが「カナカナカナ」と哀愁のある音色。夏の山野草レンゲショウマが咲き、夏鳥アカハラが澄んだ声で鳴く。

樹木:
ヤマボウシの緑色の実が大きくなってきた。ツリバナやマユミの実も同様。
自宅の裏庭のムクゲの花が満開なのに気がついた。毎日たくさん咲いては、ぽとりと落ちる。ムクゲは花の少ない盛夏の楽しみである。裏庭なので自分たちはあまり見ることがなく、道行く人や近隣に楽しんでもらうための木と思っている。
外は日差しが強く明るいが、庭木が茂って家の中は昼なお暗く、電灯が必要。これからお盆を過ぎて秋に向かい、木が徐々に葉を落とせば家の中も少しずつ明るくなる。

山野草、山菜、園芸種の草花:
レンゲショウマ(蓮華升麻)が開花。うつむいて咲く蓮のようで清楚な花。お盆の時期にふさわしい花姿。ウドが大きくなり花のつぼみが花火のように円を描いている。
以前の住人がソフィアート・ガーデンに植えた宿根草の青い花が咲いている。名前は不明。土地が気に入ったのかどんどん増える。花はかわいらしいが、もともとの山野草の領域まで侵略するため少々困っている。

鳥:
遠くで「キョロンキョロン」とアカハラが鳴いている。アカハラは軽井沢町の町鳥で、夏の高原を代表する渡り鳥である。ヤマボウシの実をチェックしにきたヒヨドリも、いつもの「ビャー」という甲高い声に加え、たまに「キョロン」と鳴いている(ヒヨドリではなくクロツグミの声かもしれない)。それをガビチョウがまねて「キョロン」と鳴く。たまに、「ジュビィーン」という変わった声が聞こえる。姿が見えないが、カワラヒワかもしれない。
自宅の庭は、この時期はカラ類の声はあまり聞こえてこない。たまにシジュウカラの幼鳥や親が水浴びに来る程度で静かである。夏の間は自宅の辺りより、近くの泉の里あたりの森を周遊しているのだろうか。
しかし、ソフィアート・ガーデンに到着すると、どこからともなくカラ類が飛来して、冬の間のフィーダー置き場の木の辺りに止まってこちらを見て、もの言いたげな雰囲気(「ヒマワリのプレゼントはまだかね?」)を醸し出す。そろそろ雛育てが落ち着いて、人間の行動をチェックしたりコンタクトを取る余裕が出てきたのだろうか。

虫:
今年もシロツバメエダシャク(白い蛾)を見かけた。幼虫の食餌植物はイチイ科らしい。自宅はイチイの生け垣(軽井沢では最も普通)なので、生育に適しているのだろう。

その他:
ここ数日は安定した晴天が望めそうなので、やっと土用干しをスタートした。軽井沢では、お盆前は日差しの強い晴れが続くようなので、この時期が梅の土用干しの好機である。ただし急な雷雨にはいつも警戒している。

真夏の軽井沢は他県ナンバーの車が増え、しかもサンデードライバーも多い。週末に関東圏への出張がある場合は渋滞がひどく危険な運転も目立つ。先日も上信越自動車道や関越自動車道で事故渋滞のため高速を降りて一般道を走り、ついでに群馬県や埼玉県の道路沿いの樹木ウォッチをした。温暖なのでシュロの木を植えているお宅や、アラカシやシラカシなど、常緑広葉樹の植栽も目立った。(写真は深谷市の諏訪新田付近)
軽井沢では、寒冷地のため常緑広葉樹がソヨゴ以外はあまり育たないと言われているが、ソフィアート・ガーデンや自宅庭にはアラカシ、シラカシなどを試みに植えて元気に生育している。

宿泊先ホテルの窓から解体がほぼ終わったグランドプリンスホテル赤坂(旧、赤坂プリンス)跡地が見えたので記録用に写真に納めた。宿泊先ホテルに滞在するたびに、徐々に小さくなっていく姿を見ていたが、大規模な建物を静かに周りの迷惑を最小限にとどめて解体する大成建設の技術と、猛暑の中で働く工事関係者に感心した。

都心は昼夜を問わずミンミンゼミやアブラゼミの蝉時雨。緑が多いので蝉も多い。新丸の内ビルのテラスでは、ソフィアート・ガーデンで雑草扱いのスゲがオリーブの下草として植栽されていた。ビルの空中庭園は水の管理が難しい様子で、この暑さでは、さすがに丈夫なスゲといえども茶色く枯れかかっていた。スゲのような水辺に生える草をオリーブを育てるような乾燥する場所に植えるのは少し無理があり、植えられた植物を気の毒に思う。専門家が選んでいるはずなので、スゲの中でも乾燥に強い種類であろうが、東京の夏は格別過酷なのかもしれない。同じ環境下でオカメヅタや斑入りリュウノヒゲは、乾燥に強いのか比較的元気だった。

樹木と野鳥の庭 −100種の樹木と生きもの−
有限会社ソフィアート 長野県軽井沢町長倉 2082-4
文章と写真:スタッフM

ウドの花蕾 アカガクアジサイが咲き終わった 外来種の多年草(名前不明) ムクゲが満開
ウバユリの花 レンゲショウマの清楚な花 咲き終えたホタルブクロ とてもおいしいプルーン(オパールとアーリーリバー)
深谷市の諏訪新田あたり(シュロの庭木) 解体がほぼ終わった赤坂プリンス 新丸の内ビルの屋上テラス
東京駅
ソフィアート・ガーデンの屋内は昼でも暗い
タマアジサイの葉で休むシロツバメエダシャク 晩夏の花タマアジサイの蕾 近隣からいただいたカサブランカなど やっと梅の土用干し

 
 
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