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軽井沢 樹木と野鳥の庭 −100種の樹木と生きもの観察記録− >>前の記録へ >>次の記録へ
■二十四節気:大暑 2016年7月22日(金曜日)
概況:
ヤマアジサイが赤く色づき、ハギが咲き始める。軽井沢といえども日差しの強い日は暑く感じる。カブトムシやクワガタが庭で活動し、ホオジロの声が優しく夏の青空に響く。
しかし夏は通常、屋根裏換気口と床下換気口を解放すれば室温は25℃を超えることはない。今年は豪雨が多いため湿気対策で住宅の床下換気口は閉めているので少々室内が暑い日もある。暑い地方への出張が多く酷暑を経験するたびに、軽井沢の夏の自然環境のありがたさを実感する。
樹木:
ヤマアジサイの紅(クレナイ)や赤額(アカガク)が鮮やかに色づいた。真っ白いフジノタキも少しピンクがかっている。ハギが開花。秋の花の印象が強いハギは軽井沢は夏に咲く。ソフィアート・ガーデンに自生してるマタタビの白い花が咲いている。このあとは例年通りマタタビの虫エイ果(薬効成分が豊富である)がたくさんできるだろう。ガーデンに自生するクマイチゴの実が赤く実る。茎がチクチクとした棘だらけで厄介なので適当に切ってしまうのだが、実はそれなりにおいしい。
山野草、山菜、園芸種の草花:
夏草も勢いが止まり、草刈にはいいシーズンである。何年も地面をいじらないためか、ソフィアート・ガーデンの草も庭の草も自生種の山野草が広がり植生が落ち着いている。歩くところだけ軽く草刈すれば問題ない。
野鳥・生きもの:
ソフィアート・ガーデンではサンショウクイが鳴く。ホオジロの声が優しげに響く。キビタキ、ウグイス、たまにホトトギスが鳴く。カッコウの声はもう聞こえない。早朝や夕暮れはガビチョウが物まね鳥の本領発揮でさまざまな鳥たちの鳴き声を自分流にアレンジして騒ぐ。
虫:
ソフィアート・ガーデンや自宅庭には毎年クワガタやカブトムシが複数見られるが、今年も自宅庭に小さなクワガタが地面を歩いていた。車で踏んでしまうといけないのでつかまえてマユミの木に乗せておいた。近隣の小さな子供たちが我が家の生垣を見て「うわーカブトムシだ!」と大騒ぎしていた。他県から引っ越してきた子供たちには感動するシーンのようだ。もっともバーチャル世界のポケモンGoに夢中になるより、リアル世界の虫に夢中になるほうが、スタッフMとしては子供時代らしい幸せな光景だと思う。
朝夕の涼しい時間帯はヒグラシが「カナカナカナカナ・・・」と鳴く。
その他:
そろそろ、信州東信の夏から秋にかけての青い宝石のような果物プルーンの季節がはじまった。まずアーリーリバーやオパールと思われるプルーンが店頭に並び始めた。
暑い日もあれば涼しい日もある軽井沢である。我が家はエアコンがないので、全く自然状態の室内であるが、連続出張で何日間か窓を閉め切って帰宅した際の7/12の夕方18時は室温25℃湿度61%、同様に連続出張で何日間か窓を閉め切って帰宅した際の7/23の昼間12時は室温20℃湿度67%とかなり違う(写真の室温計)。だいたいはその中間ぐらいであるが、さすがに25℃前後になると東西南北の窓を解放して天井の扇風機や部屋ごとの扇風機を回してしまう。それでかなり涼しくなるので、軽井沢というのは本当に夏は自然環境に恵まれていると実感する。ちなみに7/12の気象データは平均気温21.3℃、最高気温29.3℃(14:14)最低気温15.5℃(05:35)と涼しいが実は全国的に一週間連続して猛暑や酷暑続きの暑い日が蓄積され、さらに出張で家を閉めっぱなしであったため高温になった状態である。同様に7/23の気象データは平均気温15.8℃、最高気温20.3℃(12:48)最低気温14.0℃(06:39)である。なお住宅設備の状態は、エアサイクル住宅の天井裏の換気口は解放し床下の換気口はすべて閉めた状態である。床下の換気口を解放すれば室温は25℃まで上がらずに22、23℃前後で過ごせるが、今年は豪雨がすごいため湿気対策として床下換気口をずっと閉じている。今年はそれほど暑くないので、このまま床下換気口は閉めたまでいけそうである。
軽井沢 樹木と野鳥の庭 −100種の樹木と生きもの− 有限会社ソフィアート 長野県軽井沢町長倉 2082-4 文章と写真:スタッフM
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