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軽井沢 樹木と野鳥の庭 −100種の樹木と生きもの観察記録−    >>前の記録へ >>次の記録へ

■二十四節気:小暑 2016年7月7日(木曜日)

概況:
もう梅雨は明けたのではないか、と思うほど全国的に酷暑である。7/7に軽井沢で30.8℃。その頃室内24℃。暑いので東西南北の窓を開けて風を通し扇風機をかけた。夜には濃い霧が出て18℃まで下がる。ナツツバキが次々と咲き出しポトポトと庭先に落ちる。ヤマアジサイやアナベルが美しい。ホタルブクロがふっくらと咲き、ドクダミの白い花が雨に洗われる。シジュウカラ親子が庭に遊びに来る。ヒナが羽を震わせて同じほどの大きさの親鳥から虫をもらう。

樹木:
アナベルが薄緑色から真っ白になり花の塊の丸い房が大きくなってきた。ナツツバキが咲き始めた。毎年、庭に落ちる大量の花を見てナツツバキの開花に気づく。
ヤマアジサイ好きのパートナーが集めた40種類にも及ぶアジサイが紫、青、白と次々に開花している。10年以上経ち、今確認できるのは10数種類であろうか。集めた本人は種類を管理せずに枝を毎年挿し木で増やしては、適当にあちらこちらに植えるので、いったいどこに何の種類が植えられているのか花が咲いてみるまで分からない。花を見て初めてここにあるとわかる、というサプライズが毎年味わえる。この時期の楽しみでもある。 今までより大きめの車に替えたため、やむなく車庫の周りのヤブムラサキシキブ、白モッコウバラ、クレマチスモンタナ2種を伐採した。一部、大きくなりすぎたヤマツツジやウメモドキの枝も強剪定した。 ソフィアート・ガーデンではマタタビの花がたくさん咲いている。また今年も虫エイ酒(マタタビの実の虫エイ酒は関節や筋肉の疲労に効果が高い)を作れそうだ。

山野草、山菜、園芸種の草花:
ホタルブクロがふっくらと咲く。ドクダミの白い花が最盛期である。ソフィアート・ガーデンには自生ドクダミはないが、数年前にドクダミ茶を作りたくて近隣の方から株を分けてもらった。木漏れ日の肥沃、適湿な地質は問題なさそうだが、寒冷地で冬は大地が固く凍結するためか、植えた以上に増えることはない。しかし自生のカキドオシやゲンノショウコ、ミツバ、フキと同様に、ドクダミも50cmほどに背が伸び柔らかい株に生長するのが特徴である。毎年ドクダミ茶を作って愛飲している。今年は花が咲きはじめの頃にすべて採取、洗って干してドクダミ茶にしてある。

野鳥・生きもの:
小鳥たちが庭に戻ってきた。毎日、シジュウカラの親鳥が集団雛と自宅庭に飛んで来て賑やかである。親鳥と同じぐらい(または親鳥よりふっくらとした)雛が、金属音のような高い声で「メメメ」と鳴いて親鳥から虫をもらう。自分自身でも小枝にぶら下がったり地面の木の葉を裏返したり、さかんに動き回って虫を探すなどひと時もじっとしていない。
ソフィアート・ガーデンのご近所さんの別荘では、シジュウカラが営巣中だと聞いた。ずいぶん遅い時期である。何らかの事情で二度目の営巣なのだろうか。そんな立ち話をしていると、仲良しのヤマガラが遠くからこちらを見つめているのに気が付いた。スタッフMが手を振って合図すると、ヤマガラは律儀にスタッフMの目と鼻の先まで飛んできてくれた。コガラの雛まで一緒に飛んできたのがおもしろかった。 このヤマガラは、いつもつがいで行動していたが、ある時から一羽きりになってしまった。ヤマガラはつがいのきずなが強いので、生涯一緒であることが多いと言われるが、伴侶に先立たれたのだろうか。 気になって見かけるたびに手を振って合図しているうちに、相手もこちらを認めてくれて、餌がなくても近くに飛んできてくれるようになった。
中軽井沢の商業地のような人の多い地域ではツバメの飛び交う姿が見られる。キビタキの声が聞こえる。ガビチョウが大声でキビタキの真似をして「トットリトットリ」と騒ぐ。これはこれで、よく通る南国的な情緒のある声である。その間、キビタキがしばし黙り込む。しかしガビチョウが去ると再び美声でさえずる。

虫:
今年はソフィアート・ガーデンの小屋に蟻が大量発生する、という事態はなかった。 しかし小屋に行くと、クモが蟻を食べた残骸が落ちており、毎回それを粘着ローラーで掃除するのが日課であった。 数ミリ程度の小さいクモはたくさんいる。生きている蟻は見られなかった。クモは肉食で、ある意味小屋の管理をしてくれているので、私どもはクモを大事にしている。 キクイムシは梅雨時が発生シーズンである。今年はすでに業者を二回手配したが、また発生して木くずが落ちているので、再三の対応を予定している。

その他:
日本各地に出張が続くパートナーの体調管理に気を使う。ある日の愛知県では最高気温が34℃、軽井沢に戻ると18℃。翌日の移動先の青森県では最高気温が22℃。気温の高低差は激動の日々である。
愛車(2002年式 アウディA6 2.7リットル ターボクワトロ レカロシート)が走行距離25万Kmを超え老朽化のため車を買い替えることになった。老車であるが最近は丁寧に使い、走行距離も年間1万km程度に抑え、磨いて大切に使っているのできれいで燃費も新しい時よりずいぶん向上し、乗り心地も快適であった。しかし、何と言っても車検費用がネックである。このたび縁あって新たな車の購入とともに、仕方なく愛車を手放すことにした。軽井沢生活のスタートから今に至るまでの12年間、私どもの活動を支え、長距離の出張では常に安全快適に走り、自宅庭やソフィアート・ガーデンに植えた3桁を超える大きな苗木も運んでくれた(軽トラックより働き者であった)。それらの木は今や何メートルもの大木に育った。
最初の頃は電気系統の小病もあったが、晩年は病気知らずで、特に最近は一番調子が良く、できれば全く走れなくなるまで使いたかったが仕方がない。雨、風、雪、霧をものともせず、融雪剤の塩害にも負けず、真冬の軽井沢生活で氷点下20℃近くの時もアイドリングせずともすぐに快適に走りだし、スケートリンクのような凍結した峠道でも安全で、出張で車移動の多い私どもの生活において不可欠で本当に良い車であった。別れの日、いままでの感謝をこめてピカピカに磨いてあげ、ディーラーに引き取られて走り去っていく後姿をドナドナの曲をつぶやきながら見送った。スタッフMはちょっとした喪失感(ペットロス症候群?)で何日かはかなり寂しかった。 新しい車のほうが当然市場価値は高いのだが、愛着のある以前の車と比べてつい不満をもってしまう。とはいえ車は家畜(馬)のようなもので、洗車係のスタッフMは新たな車を世話するうちにだんだんかわいく思えてきた。この車も、これから私どもの活動を支える大事なパートナーである。安全快適に日本津々浦々を走ってほしいと願う。(参考:ソフィアート・ガーデン物語 第105話 「車」

軽井沢 樹木と野鳥の庭 −100種の樹木と生きもの−
有限会社ソフィアート 長野県軽井沢町長倉 2082-4
文章と写真:スタッフM

※写真キャプション中のヤマアジサイ名称はスタッフMのあいまいな記憶によるものです。誤りに気づいたら随時修正します。(Alt属性を使用しているため、写真画像をドラッグ選択してテキストデータにコピーペーストしても見られます。IEで表示されない場合はツールメニューの互換表示設定でsophiart.co.jpを追加すれば表示されます)
すでにマユミの落ち葉が積もる(7/7) アナベル(7/6) 緑濃いソフィアート・ガーデン
ナツツバキが咲きだした(6/29) ホタルブクロが咲く(7/6) ヤマアジサイ
ヤマアジサイ(シチダンカ) ヤマアジサイ(テマリ系) ヤマアジサイ(紅)
ヤマアジサイ ヤマアジサイ(虹?) ヤマアジサイ(深山八重紫?)
ヤマアジサイ(赤額) ヤマアジサイ(富士の滝) ヤマアジサイ
ヤマアジサイ(藍姫) ヤマアジサイ(藍姫) ヤマアジサイ(田の字?)
愛車お別れ 走行距離254,972km12年間よく走ってくれました 車窓からさまざまな風景を見たこの座席ともお別れ
冬のソフィアート・ガーデンと愛車 ありがとう!


 
 
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Sophiart Garden Diary - KARUIZAWA forest garden, wildflower, wild birds and other creatures