|
|
|
軽井沢 樹木と野鳥の庭 −100種の樹木と生きもの観察記録− >>前の記録へ >>次の記録へ
■二十四節気:雨水 2016年2月19日(金曜日)
概況:
関東では春一番が吹き、花粉症の話題も出始めた。軽井沢はまだ雪が残る場所も多いが、14日は最高気温16℃以上にもなり大雨が降り、その後16日から18日は最低気温が氷点下10℃前後となり溶けた雪が再凍結して地面がスケートリンクのようで恐ろしい。相変わらずソフィアート・ガーデンへの雪道ノルディックウォーキングの日々は続く。
樹木:
近くの民家の庭先でマンサクが満開である。これは春を告げる花である。東京に往復する高速道路沿いの山肌にアブラチャンの黄色い花が春を告げる。群馬県の民家の庭先には紅梅の鮮やかなピンクの花がきれいである。のどかな早春を思わせる景色であるが、同時に見渡す限り広大なスギ人工林が花粉をたっぷり蓄えて茶色味を帯びている様も目にする。思わず車の窓を閉めて外気を遮断する。以前、群馬県のスギ人工林の中で花粉症らしき症状を発症してからというもの、この茶色味を帯びたスギ林が不快に感じるようになった。植物にとってはごく自然な有様を不快に思うとは、勝手なものである。
山野草、山菜、園芸種の草花:
まだ積雪深は10cm以上あるが、ソフィアート・ガーデンでは、日当たりのよい場所ではようやく雪が溶けて地面が見えるようになった。目の前に広がる深い雪を見ていると、この白い雪に覆われた大地が、今度は緑の草に覆われるのか・・・と、なんだか信じられない気持になる。3月に入って山野草が芽を出す前にスミレ広場や山野草広場の落ち葉の布団を取り除いてあげる必要がある。
野鳥・生きもの:
小鳥たちとの交流ができるのは冬の醍醐味であるが、そろそろ天気の良い日や気温の高い日には小鳥たちのさえずりも聞こえだす。
虫:
日中は数℃まで上がる日もあり、暖かい。そんな日、小さなクモが窓際にいた。ごく小さな羽虫も見かけた。あと半月もすれば啓蟄なので、気の早い先発隊が動き出したのだろう。
その他:
東京出張ついでに、久しぶりにNHK交響楽団の定期演奏会に行った。パーヴォ・ヤルヴィ指揮、曲目はブラームスのヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品77とニルセンの交響曲 第5番 作品50である。この日(2月12日)NHKホールでは、いつもと違って持ち物チェックがあり要人の来賓かと思ったら、やはりそうであった(皇太子殿下がコンサートをご鑑賞)。ブラームスのヴァイオリン協奏曲は有名どころであるが、あまり聞くことのないニルセンの交響曲がなかなか良かった。
軽井沢 樹木と野鳥の庭 −100種の樹木と生きもの− 有限会社ソフィアート 長野県軽井沢町長倉 2082-4 文章と写真:スタッフM
|
|
| |