|
|
|
軽井沢 樹木と野鳥の庭 −100種の樹木と生きもの観察記録− >>前の記録へ >>次の記録へ
■二十四節気:冬至 2015年12月22日(火曜日)
概況:
17日、18日には最低気温が連続で-7.5℃となり平均気温も氷点下になった。小鳥の水場は氷が張るようになり、ソフィアート・ガーデンの大地は霜柱が立ち凍結で黒土がボコボコと波打つ。落葉樹がすっかり葉を落とし、青空を見上げると高い梢の細枝や木の実が影絵のよう。春から秋までは葉に覆われていたガーデンの遠景が、今やはるか地平線の山並みまで見渡せる。晴れた日には美しい夕焼け空に浅間の稜線がすっと描かれる。群青色の夕空が美しい季節である。
樹木:
出張先の横浜、東京では、ようやくイチョウの木がみごとに黄葉していた。ずいぶん遅い時期の黄葉だと思う。上信越道沿いでは、赤や白のサザンカの植栽が満開であった。東京では早稲田大学キャンパス内のホテルに滞在したが、ホテルと隣接する大隈庭園では今頃(!?)もみじの紅葉が見られた。色づきはあまり良くはない。サザンカやツツジ、マツやシュロなどの常緑中心の庭だが、落ち葉を観察すると落葉樹にはケヤキ、イチョウ、トウカエデ、シロモジなどがあることがわかる。また、庭の中央部の芝生部分に、クサボケ?のこんもりとした植え込みがあり、オレンジの花が咲いていた。
山野草、山菜、園芸種の草花:
出張先の横浜では、馬車道通りの植え込みのホトトギスの花がたくさん咲いていた。東京早稲田の大隈庭園ではススキの黄葉が美しかった。またツワブキの花後の白い綿帽子が伸びていた。ツワブキは秋から初冬に花が咲くのだと初めて知った。
野鳥・生きもの:
出張先の横浜で、桜木町駅に向かう海沿いの道で、街灯の上でムクドリのつがい同士が縄張り争いのような小競り合いをしていた。一組のつがいが勝って誇らしそうにしていた(下の写真)。ところでムクドリとは話が変わるが、軽井沢ではコムクドリが樹木の上を団体で占拠することがある。パートナーの話では、秋ごろ出張先で三河安城の駅前の電線に大量にコムクドリの群れが止まって夜を過ごすのを見たそうだが、今月の出張ではそのコムクドリの群れは全く見られなかったようだ。今の時期は渡りなのだろうか。
ところ変わって、当地軽井沢では冬本番を迎え、小鳥の水場も氷が張るようになってきた。自然界に食べ物が乏しくなり、雪が降り出したあたりからソフィアート・ガーデンでは小鳥たちへヒマワリの種のプレゼントを出すようにした(午後3時頃、30分から1時間ほどの間限定で、ほんの少しだけ)。毎年遊びに来てくれるカラ類のいつものメンバーが目ざとく見つけ、ゴジュウカラ、シジュウカラ、ヤマガラ、コガラたちが皆うれしそうに来てくれる。軽井沢プリンスホテルの庭を散歩していると、池にアオサギらしき鳥がいた。以前はシラサギを見かけた。サギ類が好む池なのだろうか。
虫:
出張から帰ってソフィアート・ガーデンの小屋に久しぶりに行くと、水場に大量のカマドウマが固まって冬眠している。せっせと捕獲して外に出す。
その他:
冬場は室温が20度以下なので、天然酵母パンの発酵に時間がかかる。前の晩にこねて12時間ほど室温で一次発酵させるが、薪ストーブ近くに置くなどして発酵を促進しないとなかなか膨らまない。とはいえ、みっしりとしたパンも冬の風物詩として、それはそれでおいしいものである。
軽井沢 樹木と野鳥の庭 −100種の樹木と生きもの− 有限会社ソフィアート 長野県軽井沢町長倉 2082-4 文章と写真:スタッフM
|
|
| |