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軽井沢 樹木と野鳥の庭 −100種の樹木と生きもの観察記録−    >>前の記録へ >>次の記録へ

■二十四節気:秋分 2015年9月23日(水曜日)

概況:
秋分の日を含む大型連休シルバーウイークの到来である。毎日暖かな晴天が続く。青空を柔らかい刷毛で撫でたような秋の雲がかかる。軽井沢には車や人が押し寄せどこも大渋滞であるが、皆幸せそうな表情で好日の高原を楽しんでいる様子。山栗の実が大豊作、栗ご飯などを楽しむ。各種の秋のキノコが観察できる。野鳥たちが混群や集団で庭を巡回する。どんぐり目当てかカケスの声もする。毎年この時期に入る紅葉のスイッチは、今年は気温が高くまだまだ先。

樹木:
ソフィアート・ガーデンのクリの実が大豊作である。何本かあるので、あまりに多すぎて、拾う際に屈むと腰が痛くなるほどなので、収穫をほどほどに切り上げる。あとはリスや熊(遭遇したくないが)に、どうぞどうぞ、という感じである。軽くゆでて栗ご飯や渋皮煮など、さまざまに楽しんでいる。今年は量が多いうえに、山栗にしては大きめの粒も多い。しかし山栗の渋皮は剥きにくい。それでは、と渋皮付きで栗ご飯にすると、ほんのりピンクの赤飯のようで、これはこれでおいしいものである。

山野草、山菜、園芸種の草花:
シュウメイギクがスタッフMの身長より高く伸びて、白い花をつけている。ソフィアート・ガーデンの低い場所に、ピンクのツリフネがたくさん咲いている。比較的湿潤な場所に多い花である。以前は黄色いキツリフネも見かけたが、最近はもっぱらピンクのツリフネだけである。
旧軽井沢を散歩して、観光会館の生垣にクサフジ(写真)が咲いているのを見つけた。 雲場池では別荘隣接地にレイジンソウを見つけた(写真)。トリカブトによく似た姿であるが、花の色は薄紫で花付きはまばらである。また、池の端にシラネセンキュウの白い花が咲いていた(写真)。シシウドの白い花に少し似ているが、可憐な感じである。木の洞にヤマブシタケというキノコがあった。NHKキャラクターのヒゲジイのような姿である。ネットで調べると、このヤマブシタケは認知症における薬効があるとかで、有名な某キノコの食品会社がサプリメントなどを発売している。また、雲場池に隣接する別荘敷地内にハナホウキダケがあるのが見えた。ソフィアート・ガーデンの木の葉を積んでいる場所にキノコがまとまって生えていた。以前、小屋を建ててもらった大工さんがキノコに詳しい人で、これと少し似た(もっと色が濃くて墨流しのようなきれいなつやがあったと記憶しているが)キノコが生えていたのを見て「霜降り(ダケ)があるね」と教えてくれた。無口な職人肌の方で、真面目に仕事をしているタイミングであれこれ聞くのは邪魔かと思い、それ以上は聞かなかったが、どうやらなかなか珍しいものらしい。今回「霜降り」をネットで調べると、ギンダケともよばれ美味のキノコで結構良い値で取引されるようだ。もいでみて、においをかいでみると、原木しいたけのような(マツタケのような?)、清潔な木のような良い香りがかすかにして、いかにもおいしそうである。しかし軸が中空で、中毒例の多いクサウラベニタケにも似ている。もっとも、私はどんな高価なものだろうと美食の品だろうと、天然キノコだけは、識者の判定なしには怖くて手を出せない。

野鳥・生きもの:
ヤマガラやシジュウカラがよく庭に来て、水場で水を飲んだり水浴びしたり、スススとかわいい声で鳴いている。もう自宅庭のヤマボウシの実は落ちてしまったが、ヒヨドリやガビチョウが(混群のように)集団でよく来る。アラカシのどんぐりを食べに来ているのか、カケスのギュイーという声もする。自宅庭はソフィアート・ガーデンに比べると小さな空間だが、訪れる野鳥の密度や数はむしろ多いかもしれない。野鳥に来てほしくて、彼らの好みを観察して創意工夫を重ねて10年以上成熟させた庭である。この時期、自然の恵みだけを頼りに、多くの野鳥に毎日来てもらえて、私どもは至極満足である。

虫:
まだやぶ蚊は多い。ソフィアート・ガーデンで栗の実拾いをしていると、たくさんの蚊がたかっている。幸い衣類で防護しているので刺されることはない。

その他:
毎日晴天が続く。毎年この時期になると紅葉のスイッチが入る(8℃以下になる)が、今年は暖かい。素晴らしい好天に恵まれ、また今年の連休は暦の上では5日連続ということもあって、軽井沢の混み具合は大変なものであった。駅前の大型商業施設も大入り満員、国道18号も長蛇の車の列である。私どもは毎日徒歩で旧軽井沢などの散歩を楽しんだ。多い日は7kmほど、毎日、平均2、3km以上歩いて過ごした。軽井沢を訪れる観光客や旅行客、保養の人々が、皆、幸せそうにしているのを眺めるのがスタッフMの趣味である。人が幸せそうにしているとスタッフMも楽しい。なんだか楽しそうな人々を散歩しながら眺めていると「良い天気に恵まれて、楽しい時間が過ごせて、空気もおいしくて、ほんとによかったね!軽井沢を楽しんでいただけて、よかった!」と(僭越ながら)ほっとする。ソフィアート・ガーデンに集う小鳥たちの楽しい姿を見ているような心境と、少し似ているかもしれない。

軽井沢 樹木と野鳥の庭 −100種の樹木と生きもの−
有限会社ソフィアート 長野県軽井沢町長倉 2082-4
文章と写真:スタッフM

9月12日の浅間山 9月22日の雲場池 9月19日夕方の離山
旧軽井沢のクサフジ 秋明菊 ツリフネ
ソフィアート・ガーデンのヤマガラ 9月21日の離山交差点 大型連休の18号は大渋滞
雲場池の近くの苔庭のお宅 散歩 旧軽井沢散歩
雲場池のレイジンソウ 雲場池のシラネセンキュウ 雲場池のキノコ(山伏茸ヤマブシタケ 食用らしい) 雲場池のキノコ(ハナホウキタケ?)
ソフィアート・ガーデンのキノコ ソフィアート・ガーデンのキノコ ソフィアート・ガーデンのキノコ
今年のソフィアート・ガーデンは山栗が豊作 山栗を軽く茹でる 渋皮は残してもおいしい
9月21日夜の軽井沢駅 9月20日の軽井沢プリンスショッピングプラザ


 
 
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Sophiart Garden Diary - KARUIZAWA forest garden, wildflower, wild birds and other creatures