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軽井沢 樹木と野鳥の庭 −100種の樹木と生きもの観察記録−    >>前の記録へ >>次の記録へ

■2015年1月20日(火曜日)

概況:
14日には最高気温が7.6℃、18日の平均気温は氷点下7.2℃と上下が大きい。12日は成人の日、15日は小正月で各地で「どんど焼き」が行われた。まとまった積雪があり、多少滑り止めの役目にもなっている。針葉樹と新雪のコントラストが美しい。落葉樹の枝にも着雪して満開の桜のようである。東京へ移動する道中に通る碓氷峠や安中は雪がなく、東京は葉をすっかり落とした落葉樹のシルエットが青空にくっきりと映えて天気の良い関東の冬らしい風景であった。

樹木:
ソフィアート・ガーデン100種500本の木のエピソードを紹介していく。今回はアズキナシについて。アズキナシはバラ科アズキナシ属の落葉高木。別名、ハカリノメという。下の写真にあるとおり、枝や幹に測りのような白い線がある。アズキナシは優雅なプリーツ状の葉脈をもつ小ぶりの葉が茂る。秋には美しく黄葉する。6月に白い花をたくさん咲かせ、小豆のような赤い実(アズキナシの名の由来)がつく。しかしソフィアート・ガーデンのアズキナシは、初年度移植した年に満開の花を咲かせたきり、以来7年間花をつけない。日当たりを好むアズキナシは、20メートル超の高木に囲まれた雑木林はちょっと居心地が悪いのかもしれない。悪いことをしたと気の毒になる。一方で、アズキナシの花が満開の時には微かに魚のような臭いを発して、その臭いに辟易したスタッフMとしては、花が咲かない方が嬉しいかもしれない。そして、冬はフィーダーを掛ける木として小鳥たちに人気の木である。たくさんのコガラやヤマガラ、シジュウカラ、ゴジュウカラたちが、それこそ白い花のように賑やかに枝を飾る。アズキナシとしては、こういう人生ならぬ樹生もまた良し、と喜んでくれているのではないか、と勝手に解釈してる。

山野草、山菜、園芸種の草花:
追って記載。

野鳥:
ソフィアート・ガーデンをエナガの群れが複雑な声を交わしながら枝先にぶらさがったり、梢でなにやら探したり、忙しそうである。私どもがソフィアート・ガーデンに到着すると、その姿を見つけてカラ類軍団が飛来してくる。真っ先に見つけるのは、たいていは、近くの灌木の林に住むコガラたちである。フィーダーをかける、いつものアズキナシの木に集まって、大きな声でカラ類みんなを呼び集める係のようだ。先日は、3羽のコガラが私どもをせかすように「ビービー!ビービー!(スタッフM訳:早く!早く!)」とユニゾンで一糸乱れぬリズムで鳴いていた。ビデオがあれば録画したいほど面白い鳴きっぷりである。一方、シジュウカラは「キチキチキチ(文句)」である。いつまでたっても慣れずに歓迎どころか警戒鳴きで私どもを迎えるシジュウカラを、パートナーは「ちょっと暗い」とか「可愛くない」とつぶやきながらフィーダーを出すが、私は「吉、吉、吉」とめでたいお告げをくれていると思って、喜んで聞いている。シジュウカラだけでなく、皆、私どもを心待ちにしてくれると思うかわいい羽の生えた仲間である。

虫:
虫は寒さで絶えてしまった。

その他:
今年に入って、日中の気温があがり中途半端に雪融けした後に非常に冷え込むというパターンが続き、日当たりの悪い場所はアイスリンクのようになっている。スケート場で歩いたり運転したりしているようなものである。先日はある程度雪が積もり、新雪による滑り止めの効果が生じたものの、油断はできない。
厚い氷の張った危険な坂道などは歩くほどの低速運転でも、時にハンドルもブレーキも効かず、轍にはまって「ズズズ・・・」と意図しない方向へ滑る。歩くときも、普段はつま先やかかとに前方斜め方向の力のベクトルがかかるが、そうすると滑るため、足の裏全体を並行に、垂直に着地して、重心を低くしてロボット歩きをする。それでもよく滑るが、すぐにバランスを立て直して、幸い、一度も転倒したことはない。万が一転んでも受け身が取れるよう、必ず帽子と手袋を着用し、荷物は片手分にとどめて歩いている。ソフィアート・ガーデンは高低差のあるワイルドな地形のため、散歩するのも、ちょっとしたクロスカントリー状態である。冬の軽井沢生活は結構、意識と体力を使う。
ソフィアート・ガーデン近隣の別荘に滞在中の知人と、たまたま立ち話した。「道が滑りますねえ」と言うと、なんとその方は、犬の散歩中に氷で滑って転倒してしまい、頭などを軽井沢病院で診てもらったばかりだそうだ。軽井沢病院は外科に強いと聞く。以前、冬に軽井沢病院に行ったとき、外科外来の待合室は松葉杖やギプスの人で混んでいた。それほど、冬の転倒による骨折や怪我などが多い地域かもしれない。

軽井沢 樹木と野鳥の庭 −100種の樹木と生きもの−
有限会社ソフィアート 長野県軽井沢町長倉 2082-4
文章と写真:スタッフM

国道18号の雪景色 ソフィアート・ガーデンに向かう道 ソフィアート・ガーデンに向かう道
雪のソフィアート・ガーデン 雪のソフィアート・ガーデン 小鳥の集合場所アズキナシ(フィーダー設置のため) 積雪は結構ある(足跡はスタッフM) 以前にもあった謎の巨大足跡(スタッフM比で約2倍の歩幅)
マルバノキの冬芽は赤い 凍り付くガーデン小屋の水道(屋内) 庭のキジバト ドバトの整列(東京都内)
碓氷峠はほとんど雪なし 横川(安中)は全く雪なし 都会のオフィスビルの寄せ植え
新宿 新宿のイチョウ並木 今週の自家製パン


 
 
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Sophiart Garden Diary - KARUIZAWA forest garden, wildflower, wild birds and other creatures