|
|
|
軽井沢 樹木と野鳥の庭 −100種の樹木と生きもの観察記録− >>前の記録へ >>次の記録へ
■2014年11月22日(土曜日)富山(氷見)〜石川(金沢)
概況:
氷見を経て金沢滞在の往復700kmの車の旅。長野県北部の山間部から妙高を経て糸魚川から越中境までの北陸道はトンネルが多い。長いトンネルを抜けると立山連峰の美しい姿と広々とした田園風景が広がる。来年開通予定の北陸新幹線の駅も北陸道から良く見えた。金沢の近江町市場では季節の味覚、香箱蟹(親蟹)が並ぶ。11月20日・21日とも北陸にしてはめずらしいほどの好天に恵まれ、兼六園の紅葉も美しく雪吊りのライトアップも始まり、人出で賑わっていた。
樹木: 2010年以来の北陸訪問である。氷見漁港では、当時植栽したばかりであった漁港沿いの緑地のマツや雑木類が立派に育っていた。海の潮風が強く厳しそうな土地柄であるが、樹種を上手に選んだのだろう。新しく出来た氷見の道の駅では、スタッフMは初めて見るマテバシイがあった。コナラのような、ヤマコウバシのような感じであった。
金沢の駅周辺から市街地においてはケヤキやモミジバフウ、イチョウなどの大きな樹木が植栽され、紅葉(黄葉)が美しかった。兼六園は立派なアカマツ、クロマツに雪吊りが施され、滞在した11月21日からは折良く夜間のライトアップも始まった。無料開放された庭園には多くの客が訪れ写真を撮ったり散策したりと、幻想的な庭園を楽しんでいた。
山野草、山菜、園芸種の草花:
道中の北陸道は、どこもススキが盛大に茂っていた。セイタカアワダチソウは北陸道には進出していない(もしくはすでに消滅した)のだろうか。
野鳥:
兼六園近くの金沢城公園あたりは、 カラスがあまりにも多い。お城はマツなどの大きな常緑樹が豊かなので、カラスのたまり場になっているのだろうか。スズメが、カラスの大群の目を避けて低く目立たないように飛んでいるのが、ちょっとかわいそうであった。
虫:
軽井沢ではここ何日か、ソフィアート・ガーデンの小屋にいままで見たことのない大量のカマドウマが進入していた。普通は、カマドウマは寒さで絶えてしまって、来年まで虫とはお別れという時期である。虫キャッチャーでは追いつかず、蓋式のちりとりと箒で数十匹近くを捕獲して外に出すも、毎日同じように入ってくる。この時期には珍しくムカデまでいる。そしたら、なんと11月22日に長野県北部で大地震が起こった。軽井沢も震度3であった。幸いなことに、自宅には虫は侵入していないので、一例だけ挙げて地震との関連を疑うことには無理があるが、今回の地震とカマドウマの大量進入とは、関係があるように思えてならない。
その他:
金沢の近江市場は11月に解禁となった香箱蟹が並んでいた。パートナーの故郷(鳥取県)では親蟹と呼ばれる、卵をもったズワイガニのメスである。小さめではあるが、みそ汁にするととてもおいしい。パートナーの実家から送られてくるときは蟹汁にしていただくのが楽しみである。金沢では香箱蟹と呼ばれているが、どのように食べるのか知らなかったが、飲食店のメニューとしては、焼いたり身をほぐしてチラシ寿司にしたり、さまざまに食べるようである。汁としては、その店では提供していなかった。金沢市街地では、地物の新鮮でおいしい魚介類を提供する飲食店はどこも盛況で、皆楽しそうにグループで飲食していた。食文化が豊かな土地は、幸せ度が高い所だと思う。その意味で、北陸はどこもおいしい食文化が発達しているが、今回は特に金沢の人々の豊かさを実感した。私どももせっかくの北陸の旅なので、氷見では富山湾の幸を寿司で味わったり、時期的には少し早いが富山のかぶら寿司をいただいたり、金沢のおいしい海産物の店での食事を堪能して、北陸の食文化の幸せを心から味わった。 楽しい旅行から一転、翌11月22日22時8分、長野県北部を震源とするM6.7最大震度6弱の大地震があった。軽井沢は震度3で、ちょっと大きめな揺れに驚く程度で被害はなかったが、長野県白馬村や小谷村では大きな被害が生じた。ちょうど一日前の同時刻に、北陸旅行で北陸道を通り、その前日には往路で通過した。直近の雲や空の様子の記録として、道中の写真を掲載しておく。
軽井沢 樹木と野鳥の庭 −100種の樹木と生きもの− 有限会社ソフィアート 長野県軽井沢町長倉 2082-4 文章と写真:スタッフM
|
|
| |