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軽井沢 樹木と野鳥の庭 −100種の樹木と生きもの観察記録−    >>前の記録へ >>次の記録へ

■2014年8月11日(月曜日)

概況:
暑さが続く。出張先の東京都心でも5日は最高気温36℃超で、強烈な日差しとセミの声。台風11号の影響で西日本や中部地方で記録的な大雨による災害が発生、また多数の飛行機が欠航するなど旅行や帰省シーズンの台風は大変である。軽井沢では8月5、6、7日と連続で30℃超の日もあり、一転、最高気温が20℃に満たない日もある。特に濃霧の日は涼しい。オミナエシやレンゲショウマ、ヤマハギが咲く。車も人も大混雑、避暑地のハイシーズンの到来である。

樹木:
ムクゲが満開。ヤマハギが咲く。サンシュユの実が一部、赤く熟してきた。ナツツバキは今年の花付きが非常に多かったためか、実がたわわで重そうに枝がしなっている。  

山野草、山菜、園芸種の草花:
当地ではお盆の季節に咲く、黄色いオミナエシが町内のあちらこちらで風に揺れる。レンゲショウマの花が釣り糸から垂れるようにうつむいて楚々と咲く。キレンゲショウマも咲く。オトギリソウ、宿根草の園芸種のデイジー?、ツユクサ、ユリが咲く。

野鳥:
ホオジロの優しげな可愛い声がよく響く。久しぶりにホトトギスの声を聴いた。ガビチョウは相変わらず賑やか。すっかりご無沙汰していたヤマガラが庭に訪れ、いつもの枝や空っぽのフィーダーに乗って、こちらを窓越しに見て、何か物言いたげにアピールしていた。そこでヒマワリの種を何粒か置くと、シジュウカラがどこからともなくやってきて、ちゃっかり啄んでいた。そろそろいつものカラ類たちが我が家の庭を定期巡回のルートに入れ始めたようだ。

虫:
庭をアゲハチョウやオオシオカラトンボの成虫雄(青い体に白い色)が飛んでいる。

その他:
軽井沢の夏は濃い霧が出ることがある。数メートル前も見通せないほどの濃霧である。軽井沢は霧が多い土地であり、それゆえ、夏は涼しいのであるが、この「濃霧」は意外なところに影響してくる。
駅前の大型商業施設を散歩していて気がついたのだが、普段は雨に濡れないはずの屋根に覆われたアーケードのタイルの地面が霧でびっしょりと濡れて、つるつる滑りやすくなっている。スタッフMはウォーキングシューズを履いていたので問題はなかったが、実際に転びそうになっている客を見かけ、少々危険であると感じた。
この商業施設は長く張り出した軒がアーケード上につながっており、雨に濡れずに歩けるようにうまく設計されている。そして乾いた状態では歩きやすいタイルである。バリアフリーなどの対策も十分にとられている。しかし、軽井沢の「濃霧」は大気を漂い、どこまでもびっしょりと濡らしてしまうため、濡れないはずのタイルがびしょびしょになって滑りやすくなることは、設計者も想定外であったのだろうか・・・。
軽井沢は老若男女、国籍もさまざまな人が訪れる。旅行者の中には革底などの滑りやすい靴の人も、足腰が丈夫ではない人もいる。特に老齢者などは転倒すると骨折などの重大な怪我につながる。大型商業施設や、駅を初めとする公共施設は、この「霧」の存在(そして冬の「氷」の存在)を重視しないと、雨に濡れるはずがない場所が霧や氷で滑って、歩行者に怪我をさせる恐れがあるので注意が必要である。見てくれより滑りにくさや歩きやすさを優先して路面舗装をしたり、施設の床材を選ぶなど、利用者の安全を第一に設計していただきたい。例えば軽井沢駅のようなつるつるの大理石や御影石の床材は、冬場は凍結で滑りやすく危険であり、結局、その上に緑色の歩行マットを敷いて利用されている(それにしても、なぜ、滑りやすい床材が選ばれたのだろう?不思議である)。

軽井沢 樹木と野鳥の庭 −100種の樹木と生きもの−
有限会社ソフィアート 長野県軽井沢町長倉 2082-4
文章と写真:スタッフM

ナツツバキの実 ムクゲ オトギリソウ
オオシオカラトンボ(オス) 外来種の宿根草(名知らず) ヤマアジサイ富士の滝の花がら
ハナイカダ(花筏)の実 キレンゲショウマ オミナエシ
上信越道 関越道38.5℃ 東京都心(新宿繁華街) 赤坂プリンス跡
軽井沢のお盆休みハイシーズンは車が混む 濃霧(駅前の巨大ショッピングセンター内)


 
 
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Sophiart Garden Diary - KARUIZAWA forest garden, wildflower, wild birds and other creatures