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軽井沢 樹木と野鳥の庭 −100種の樹木と生きもの観察記録−    >>前の記録へ >>次の記録へ

■2014年5月12日(月曜日)

概況:
最低気温は零度台、最高気温は20度前後で、朝夜はストーブが必要な肌寒い毎日。11日は最低0.1℃、最高23.1℃と一日のうちで20℃以上の寒暖の幅がある。オオヤマザクラやアズマシャクナゲ、ミツバツツジは終盤、替わってヤマツツジの蕾が膨らみ日当たりの良い場所では開花している。山野草のサクラソウやエンレイソウが満開。各種のカエデ類、コナラやミズナラ、カツラ、ホウノキ、ブナやハルニレ、ケヤキなど木々の新緑が展開し春紅葉が明るい初夏の風景。

樹木:
ミツバツツジは花が散り始め、かわりにヤマツツジの蕾が膨らむ。アズマシャクナゲは終了し、ヤマブキが満開。コクサギ開花。オニヒョウタンボクの葉は、すでに独特のうねるような虫食い(虫歩き?)跡がある。ホウノキの芽の包みが取れ、綿毛に覆われた初々しい葉の裏が、まるで脱皮するセミのように見える。植物の芽だしの様子は動的で、まるで動物や昆虫などの生きもののようである。
ミズナラ、コナラは新緑を展開している。コナラはミズナラより遅く、小さなピンク色の葉をようやく開き始めた。ミズナラは枝につく葉柄が長いコナラと違いほとんど葉柄が見えず、折りたたまれた葉の細長い襞を伸ばすようにぐんぐん広げる。ミズナラとコナラはともにドングリが成り、大きな葉を見ると両者の違いが分かりにくいが、新緑を広げる頃にはその違いが一目瞭然である。
各種のカエデ類、コナラやミズナラ、カツラ、ホウノキ、ブナやハルニレ、ケヤキなど木々の新緑が展開し、薄緑や濃い緑、黄色や紅色の春紅葉の風景が楽しめる。やがて明るい森林が少しずつ濃さを増していく。

山野草、山菜、園芸種の草花:
スミレ、サクラソウ、エンレイソウが満開。ルイヨウボタンが開花。カキドオシの花が次々に咲き、カキドオシの柔らかい芽を花ごと摘んで天ぷらにする。原木椎茸から次々とシイタケが顔を出し、一部はお吸い物や天ぷらにして食す。
タラノメの残りを採取して天ぷらにして食す。庭中の山蕗がだんだん大きくなり、歩くところがなくなってきた。小さなフキは摘んであく抜きをせずにそのまま天ぷらにして食べるとクセもなくおいしい。 野生のミツバの新芽がどんどん芽が出るので、毎日摘んでお吸い物や卵とじにする。アサツキは収穫を終えて冷凍庫で保管。 ウドが芽を出した。ヨモギも新芽が出てきた。これからはウドやヨモギの天ぷらの季節。庭の草だけで食卓がほぼ完結する。山の恵みに感謝する初夏である。

野鳥:
イカル、ウグイス、ゴジュウカラ、コガラ、ヒガラのさえずりが響く。特に夕方は鳥たちの合唱がすばらしい。早朝は自宅におり、ソフィアート・ガーデンに居ないのでわからないが、朝の鳥の合唱もすばらしいであろう。ウグイスは「ホーーーー、ホケキョ!」という溜めも含めて完璧な鳴き方の他に、小声で「ホ、ホ、ホ、ホケッ・・・」と鳴くことが多くなった。縄張り主張の鳴き方より目立たない、静かな鳴き方で、最後の締めの「キョ!」がない。知識のない私が想像するに、雛育て中で幾分目立たないようにしているのだろうか。それとも単に鳴き方が未熟なのだろうか。本当の理由はわからない。
ノジコかアオジか不明だが、見慣れない鳥がいた。ノジコは本州北部の極めて限定された場所でしか繁殖しない、比較的希少な夏鳥である。軽井沢の「野鳥の森」などで観察された報告がある。ノジコは目の周りが白い。アオジはノジコに似ていて目の周りは白くない。いずれかわからないが、ソフィアート・ガーデンには、どちらがいても不思議ではない環境である。
ガーデン内をキビタキの雄がよくうろついている。さえずりは聞かないが、なわばりをガーデンに決めたようである。いつもの気の強いキビタキ(ガーデン内を散歩するスタッフMにブツブツ言いながら突撃してくる)とは雰囲気が少々異なり、あまり気が強くない。カメラを向けるとすぐに飛び去ってしまう。毎年やってくる個体が世代交代したのだろうか。夕方6時頃から7時頃までの薄暮の頃、ガーデンにただずんで鳥の声に耳を傾けていると、南側に広がる低い灌木の藪から夏鳥と思われる聞き慣れない美声が響いてきた。姿は見えない。
自宅付近ではオオルリ、ヒガラ、コガラがよく鳴く。キビタキの声はまだ聞こえない。
毎日、自宅庭にはコガラ夫婦、シジュウカラ夫婦、ヤマガラ夫婦が来る。それぞれ一つがいずつである。

虫:
ソフィアート・ガーデン内で用水路にほど近い落ち葉を積んである場所で、目に見えないほど細かい虫たちの虫柱があがっていた。虫柱で有名なユスリカとは違い、もっと目に見えないほど細かい虫である。最初はチリかと思うほど細かい。しばらく虫柱の中に立って、目を凝らしてみたが正体はわからなかった。
家の中をちいさな黒アリが何匹か歩いていた。大きなムカデまでいた(捕獲して外に出した)。真夏ならいさ知らず、まだ朝夕は肌寒い時期に室内でアリやムカデを見るとは変である。外が寒いから暖かい家に入ってきたのか。それともまた地震でも起こるのか?(追記:その翌朝5/13、千葉県北西部震源のマグニチュード4.9の地震あり、軽井沢は震度1。あまり関係ないように思える)
大きなハチが営巣の場所を探しているのかブンブンと家の近くを飛ぶ。もう、そういう季節が到来したのかと感慨深い。しかし、まだカマドウマは見かけない。

その他:
ゴールデンウイークを境に、最低気温は氷点下を示すことはなくなった。4月下旬からはさすがに水道凍結の心配もなくなったので、ガーデンの小屋の水抜き作業をやめた。ゴールデンウイーク前に、車もスタッドレスタイヤからノーマルタイヤに履き替えた。大げさではなくゴールデンウイークに雪が降った年もあるというが、さすがにその頃にはスタッドレスタイヤがいらなくなる。しかし5月中旬になっても軽井沢の朝夜は冷える。自宅では毎朝夕、薪ストーブや灯油ストーブを焚く。ソフィアート・ガーデンの小屋は自宅より寒く、薪、灯油、電気などのストーブを使う。もうすぐ里桜が咲きカッコウやホトトギスの声を聞くようになれば、暖房もいらなくなる。
ガーデンの近くを流れる農業用水路の水がなみなみと満ちて、豊かな水の流れが速まった。御影(小諸)方面でおいしいお米を育てるための水である。冬の間は水門が閉じて水量が少ないため、低くゆっくりとした水流にカモたちが浮かんで遊んでいたものである。どうやら東信の各所で田植えの準備が始まったようだ。用水の水量から季節が初夏に変わったことを実感する。
今年は原木椎茸がよく取れる。2011年の東京電力福島第一原子力発電所の事故によって放射能の汚染が考えられるので、以降にとれた自宅栽培の原木椎茸は、少量を控えめに味わうにとどめ、残りは乾燥させて保存してある。去年はこの時期にガーデンの恒例の場所(カラマツの下)でアミガサタケが見られたが、今年はまだ見えない。栽培ではなく自然のキノコには、素人であるスタッフMは手を出さず、あくまで学びの対象として観察するだけである。

軽井沢 樹木と野鳥の庭 −100種の樹木と生きもの−
有限会社ソフィアート 長野県軽井沢町長倉 2082-4
文章と写真:スタッフM

ソフィアート・ガーデンの現在の様子 軽井沢町の新緑の様子 軽井沢町の新緑の様子
碓氷峠の新緑の様子 碓氷峠の新緑の様子 碓氷峠の新緑の様子
軽井沢近隣の佐久平の様子 ホウノキの葉の展開"  リョウブ
ブナの新緑 ミズナラの新緑 コナラの新緑" 
オニヒョウタンボクの葉の独特の虫食い跡 軽井沢自生のカシューナッツ、ハシバミの芽生え サンショウの葉(いわゆる「木の芽」)
アズキナシ アブラチャン"  テンナンショウの芽がのびてきた(いかにも有毒のヘビ模様) ヒトリシズカ
サクラソウ エンレイソウ ピンぼけのキビタキ(ソフィアート・ガーデンにて)
ノジコかアオジ ノジコかアオジ"  夕暮れのソフィアート・ガーデン
ガーデンでとれた山菜や椎茸は 天ぷらに変身 おまけ:今週の自家製パン


 
 
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Sophiart Garden Diary - KARUIZAWA forest garden, wildflower, wild birds and other creatures