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軽井沢 樹木と野鳥の庭 −100種の樹木と生きもの観察記録− >>前の記録へ >>次の記録へ
■2014年4月28日(月曜日)
概況:
ゴールデンウイーク前半の軽井沢は暖かな晴天が続き、乾燥注意報や霜注意報が出る。コブシやオオヤマザクラは満開に近く、ウメやアンズも開花。新緑が薄緑色に芽吹き、レンギョウやミツバツツジシのパステルカラーが明るい森に映える。スイセン、チューリップ、スミレもどんどん開花。サクラソウの芽がだいぶ大きくなった。ソフィアート・ガーデンにもキビタキが渡ってきた。庭を若い雄鹿が歩いていた。ウグイスをはじめ多くの野鳥のさえずりで賑やか。
樹木:
各種の低木や灌木、中高木の落葉広葉樹が芽吹いてきた。薄緑色の芽吹きは柔らかそうである。巨木であるニレやケヤキなどの芽吹きは、これらが葉を広げてからである。コブシは満開、花つきは多いとも少ないともいえない、普通程度である。ピンク色のオオヤマザクラも日当たりの良い場所では満開に近づいてきた。白いアンズやスモモの花も開花。ウメも同時に開花。高原の春は、こうした木々の花が一斉に開花するので、百花繚乱の様相である。ミズキの木から滴る水はまだ続き、樹肌にはオレンジ色の樹液がべったりとついている。
山野草、山菜、園芸種の草花:
ソフィアート・ガーデンの山野草広場では、サクラソウの芽がぐんぐん伸びてきた。スミレやスイセン、カタクリが咲く。町なかの庭先ではシバザクラやチューリップなどの園芸種も賑やかに咲く。タンポポやヒメオドリコソウなどのいわゆる雑草も勢いよく伸びて開花。アサツキやギョウジャニンニクは収穫時期を迎えた。
野鳥:
ソフィアート・ガーデンにほど近い場所で、ひらりと舞う黄色いすばしこい鳥を目撃(4月21日の週)。初キビタキである!とうとう夏鳥達がやってきた。森のさえずりは、カラ類だけでなく、たくさんのウグイスがくわわる。夏鳥の声はまだ本格的ではない。夏鳥達は到着後、長旅の疲れを癒やし、なわばりをある程度見定めてから鳴き始めるのであろうか。
虫:
20度近くまで気温が上がる日、ソフィアート・ガーデンを散歩していると、ストーカー虫と呼んでいる小さな黒い羽虫が顔の周りをまとわりつく。まだヤブ蚊は出ないが、虫が面倒くさく感じる季節になったことを実感。
その他:
ソフィアート・ガーデンに若い雄鹿が現れた。白っぽい角が左右に一本。ネットで調べると、角の枝分かれは年齢と同じで、0歳では角はなく、1歳で枝分かれのない角、2歳で枝分かれがひとつ(合計2つの枝)、3歳で枝分かれが二つ(合計3つの枝)、4歳で枝分かれが三つ(合計4つの枝)、それ以上は枝分かれは増えない、ということを知った。従って、枝分かれのない角の場合は一歳の雄である。足を怪我している様子で、すこしびっこをひきながら、常緑のアセビなどで身を隠すように庭を歩いていた。鹿は元々この地域には生息していないが、最近、碓氷峠を登って軽井沢町まで進出しているようである。夜に東京などの出張先から車で帰るとき、碓氷峠の道の真ん中を横断しているのを見かけて驚くことがある。町内でも国道18号沿いに「シカ飛び出し注意」の電光掲示板を見かけるようになった。軽井沢町内の鹿については、猿や猪とは違って獣害はいまのところあまり聞かない。車との接触事故などにあわないように願うばかりである。
軽井沢のゴールデンウイーク前半は、日曜日のアウトレットこそ人出は多かったが、まだ目立った混雑はない。
軽井沢 樹木と野鳥の庭 −100種の樹木と生きもの− 有限会社ソフィアート 長野県軽井沢町長倉 2082-4 文章と写真:スタッフM
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