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軽井沢 樹木と野鳥の庭 −100種の樹木と生きもの観察記録− >>前の記録へ >>次の記録へ
■2013年11月5日(火曜日)
概況:
今年は暖かい秋で、まだ氷点下にならない。紅葉はピークで、カエデ類はそろそろ散り始め、カラマツの黄色が見え始める。ドウダンツツジはまだ鮮やか。今年の紅葉は今ひとつ精彩を欠くが、さまざまな自然災害が多い中で紅葉を楽しむことが出来ること自体に感謝。雲場池はマガモの他にキンクロハジロが何羽かいた。雲場池では渋色の枯れススキやアシが緑や赤、黄色の紅葉に混じって色彩を豊かにしていた。足元にはゲンノショウコの赤い草紅葉が見られた。
樹木:
今ひとつの紅葉であるが、すでにピークを迎え、カエデ類は散り始めている。カラマツの黄金色の落ち葉が、散歩をしていると服や帽子に乗っている。ドウダンツツジはとても鮮やか。トチノキやクリやコナラなども黄土色の黄葉を迎えている。 ソフィアート・ガーデンではアブラチャンが明るい黄色、ヤマボウシが渋い朱色にそれぞれ黄(紅)葉している。アブラチャンと同様に黄葉するダンコウバイは、もう少し遅く、あざやかな黄土色がかった黄葉を見せる。先週は美しかったオオカメノキの紅葉はすべて落ちている。 また、近くのホオノキが、大量かつ大きな落ち葉を降らせている。ホウの葉は白っぽい裏を上にして落ちるので、遠目に見ると白いビニール袋がたくさん散らばっているように見え、あまり美しくはない。しかし朴葉味噌など、葉に載せて焼く料理にも使える役に立つ落ち葉である。
山野草、山菜、園芸種の草花:
雲場池を散歩するとゲンノショウコの赤い草紅葉が見られた。町中のあちらこちらにある枯れススキの大群落が明るい日差しを受けて白く輝く様は、紅葉のような鮮やかさはないが、穏やかで静かな秋の風情として良いものである。
野鳥:
カラ類が頻繁に庭に出入りしている。玄関の深い軒先に誘引したモッコウバラやクレマチスの茂みに、夕方、種類は不明だが小鳥が潜り込んでいるのを見かけた。夕方になるとねぐらにしている様子。久しぶりにキジの鳴き声を聞いた。 雲場池にはマガモの他にキンクロハジロが何羽かいた。5月にも見たが、冬鳥であるキンクロハジロはもう渡ってきたのだろう。それにしても1年のうち6、
7ヶ月は軽井沢にいる計算になる。冬の渡り鳥(お客様)というより、留鳥(住人)が夏場の旅行先から帰ってきたような印象である。
虫:
寒くなってくると白い壁が暖かいのか、外壁面にテントウムシや、その仲間のカメムシが集まってくる。窓を開けて作業をしているとカメムシが飛んできて頭に着地したので、降り払って逃がそうとするとカメムシ香水が漂ってきた。なかなか困った虫である。
その他:
パートナーの母校の創立100周年記念パーティーや仕事等の用事で東京に滞在した。東京もだいぶ涼しくなり20度を下回るようになった。滞在先のホテルはパーティーや要人の来賓、結婚式などでとても賑やか。日展も始まった。ホテルに併設されている美術館も大賑わいで、芸術の秋を実感した。
樹木と野鳥の庭 −100種の樹木と生きもの− 有限会社ソフィアート 長野県軽井沢町長倉 2082-4 文章と写真:スタッフM
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