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軽井沢 樹木と野鳥の庭 −100種の樹木と生きもの観察記録−    >>前の記録へ >>次の記録へ

■2013年10月18日(金曜日)一部、番外編 東京

概況:
10月半ばの台風は軽井沢では特に被害はなかったが、伊豆大島や関東地方などで大きな被害が出た。台風後は再び涼しく(寒く)なり、18日の軽井沢は最低気温が2.7度。薪ストーブを焚いてウールを着込む日常。栗やドングリはすっかり落ち、クワやヤマボウシ、マユミ、カツラ、一部のモミジの紅葉も始まり、町が明るく色づく。この時期はクマなどの野生動物が冬眠に向けて活発に木の実を食べに出てくるので要注意。カラ類が庭に頻繁に訪れるようになった。

樹木:
ソフィアート・ガーデンは次々に来る台風で、栗の実やイガ、ドングリが至る所に散らばっている。小枝や2メートル近い大枝もたくさん落ちている。熊手や庭箒で小一時間ほど掃きそうじすると、かなりハードな運動になる。紅葉(黄葉)はクワやニシキギ、コマユミといった雑木から始まる。ニレも早くから黄葉が始まっている。
今年は自宅の庭のツリバナがここ10年来で最も遅くまで葉を残している。早い年には7月に紅葉して葉を落としたこともあったが、自然界のリズムは一見、毎年同じようでいながら実際は違う。
カツラの黄葉も日当たりの良いところでは始まり、甘い良い香りが漂う。
ムラサキシキブの実がきれいである。ヤブムラサキシキブ(葉や茎に毛のある)の実は濃い赤みがかった紫で、森のムラサキシキブは鮮やかな青みがかった紫である。野鳥や樹木について書かれた書籍では、ムラサキシキブの実は野鳥が好むとされるが、じつは鳥はこの実をあまり好まない、と人づてに聞いたことがある。私自身の観察では、園芸種のコムラサキシキブの実をハギマシコが食べているのを一度見たことがある程度。

山野草、山菜、園芸種の草花:
草紅葉(くさもみじ)も始まり、黄色く枯れかけた葉も多く見られる。毎朝霜注意報が出るようになったためか、霜で跡形もなく溶けるようになくなってしまう草もある。

野鳥:
秋の初めは庭のヤマボウシを狙って中型の鳥(ヒヨドリ、コムクドリ、オナガなど)の小集団が目立っていたが、それが終わると小さなカラ類が毎日訪れるようになった。先日、シジュウカラが巣箱をのぞき込んでいた。これは繁殖のためではなく、冬の寒さをしのぐための巣箱利用と思われる。冬の寒い夕方などに、シジュウカラが巣箱に入ろうとする姿を見たことがある。

虫:
外気温が急激に下がると、暖かい家の中に虫が避難してくる。出張から帰ると、何匹かのカマドウマが床の上を歩いているか、じっとしているのを見つける。寒さで動きも鈍いので、自家製の虫キャッチャー(透明なプラスチックカップ+厚紙の蓋)で捕まえて、外にぽいと出すこと数匹。これらのかわいそうな避難者が、やがて姿を見せなくなる頃には、凍てつく冬が到来する。

その他:
先日の猛烈な台風26号(気象庁が10年に一度の猛威を予報した)が関東に最接近している朝6時台に、東京に滞在中のパートナーはタクシーでホテルを出て無事に仕事場に到着することが出来た。多くの人が、公共交通機関が止まってしまうだろうと警戒するほどの猛烈な台風で、いつもは長蛇の列で道路をふさいでいる客待ちタクシーが、この時ばかりは、前日の昼過ぎにはすべて予約が埋まってしまうほどの状態であった。
しかし、その暴風雨の中、ほとんどの電車が、本数を減らしているとはいえきちんと運行しており、始発から多くの人が電車で仕事等に出ている様子がテレビで放映されているのには正直驚いた。こうした非常時には、東京の地下鉄やJRなどの公共交通機関の優秀さや高い安全性、それに関わる組織や人の強い使命感に改めて気づかされる。公共交通機関にとどまらず、東京の高度に便利な首都機能は、真面目で責任感の強い人々によって支えられていることを実感する。

樹木と野鳥の庭 −100種の樹木と生きもの−
有限会社ソフィアート 長野県軽井沢町長倉 2082-4
文章と写真:スタッフM

10月中旬のソフィアート・ガーデン 10月中旬のソフィアート・ガーデン ドウダンツツジの紅葉
咲き遅れのアザミの花 マルバノキの紅葉 なぞの巨大キノコ
ヤブムラサキシキブの実 コムラサキシキブの実 オトコヨウゾメの実
ニシキギの実 ウメモドキの実 台風一過の東京は晴天
今年はニシキギの実なり年 休日の軽井沢の渋滞(離山通り) 薪ストーブが不可欠(ヨツールF500) 薪ストーブが不可欠(ハースストーン フェニックス)


 
 
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Sophiart Garden Diary - KARUIZAWA forest garden, wildflower, wild birds and other creatures