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樹木と野鳥の庭 −100種の樹木と生きもの観察記録−    >>前の記録へ >>次の記録へ

■2013年6月13日(木曜日)

概況:
やっと梅雨らしい降雨。落葉樹の葉が密生し、室内は一年で最も暗い。ヤマボウシ、エゴノキ、ハクウンボク、クレマチス、白モッコウバラなど、白い花々が雨に濡れた濃い緑に映える。カッコウやホトトギス、イカル、ミヤマホオジロがさかんに鳴く。シジュウカラ等は巣立ちを迎えている様子。原木椎茸を収穫。フキも何度か収穫して一年分のキャラブキやフキの葉の佃煮などの保存食にする。小梅、中梅が店頭に並び、そろそろ梅干し用の梅が並ぶ頃。

樹木:
曇天や雨天にくわえ、今の時期は落葉樹の葉が密生して、家の中は一年で最も暗く感じる。電灯がないと本も読めない。冬のカラッとした明るさとは対照的である(冬は室内でも日よけしたくなるほど)。
ヤマボウシ、エゴノキ、ハクウンボク、クレマチス、白モッコウバラなどが満開で、白い花々が雨に濡れた濃い緑に映える。
クレマチスは何種類か(いずれもモンタナ種)を植えているが、開花時期が微妙にずれて長く楽しめ、5月末から長い期間、自宅玄関から東の小道沿いの垣根にかけて、つるバラとともに淡いピンクや乳白色の香りの良い花で飾る。軽井沢(八ヶ岳でもよく見かける)のような寒冷地において、クレマチスモンタナは寒さに強く虫もつかず香りも良い、手のかからない優秀な樹種である。
ニシキウツギが乳白色の花を咲かせている。やがてピンクになり名前の通りニシキ(二色)になる。
春の早い時期に開花したキブシやアセビ、ニワトコ、ナナカマドなどはすでに結実している。
ハギが一メートルほどになり、しなってきた。アナベルの丈も巨大化してきた。
二桁の種類はあるだろうヤマアジサイは、それぞれ蕾をあげてきた。梅雨の終盤を彩る、バラのピンクとヤマアジサイの青紫のコラボレーションが楽しみ。

山野草、山菜、園芸種の草花:
各種の草が最盛期で繁る。いつもはスギナを収穫して乾燥させてスギナ茶にするが、まだ去年のスギナ茶があるので今年は見送り。
草むしりはせず、自然植生に任せて残すべき草と刈る草を選んで草刈りすると、土が落ち着き自然に苔の絨毯が覆うようになってきた。シダ類は美しいので残し、これから見頃を迎えるホタルブクロやミズヒキも刈らないよう注意する。草の中に潜むアマカエルなどを刃物で傷つけないように、草むらの生きものに注意しながら静かに刈る。
フキを収穫してキャラブキを大量につくる(日本酒、醤油、黒砂糖、塩、庭で採れて冷凍保存してある実山椒をくわえ鉄玉子を入れて二日ほど煮たり冷ましたりで味をなじませ、最後に鉄の鍋で仕上げる)。虫食いのないきれいな葉を選んで、こちらも収穫した原木椎茸とあわせてキャラブキの煮汁と鰹や昆布ダシで醤油少なめの佃煮にした。実山椒入りフキの葉の佃煮は、ほろ苦さとゆずのような香りで大人の味覚。

野鳥・生きもの:
カッコウやホトトギス、イカル、ミヤマホオジロがさかんに鳴く。
ホオジロは高い木のてっぺんで、穏やかな優しい美声で鳴く。「***、大好きぃ!」と繰り返しさえずるように聞こえる(***はよく聞き取れないホオジロ語)。
ホトトギスは比較的夕方遅くまで鳴いているが、先日は夜中の2時半に鳴いているのを聴いて驚いた。
シジュウカラ等は巣立ちを迎えている様子で、近隣の人の巣箱は、カラスが体当たりして巣をゆがめたが、無事に巣立ったとのこと。我が家の巣箱入居者も遅ればせながらがんばっている。ヒガラ夫婦が交代でひっきりなしに給餌。ヒナの成長に比例して親の嘴でくわえた虫も徐々に大型化している。シジュウカラ同様、ヒガラのつがいも、片方が巣箱に入って給餌する間、待機している方はずっと羽を震わせて応援している。

虫:
観察する気もなくなるぐらい虫が多い。ヤブ蚊もハチも蝶も蛾もアリも、なんでもいる。だからこそ、小鳥たちのヒナもすくすく育つ。しかし、今年はハサミムシを見かけないのは気のせいか。

その他:
本日、今年初めて除湿器をかけた。6月6日までは乾燥注意報が出るほど快適だったので油断していたが、そのうち大雨注意報や濃霧注意報に変わり、室内の温度20度前後(肌寒くて長袖ウールを着ている)、湿度60%ほどになってきた。これからは湿気対策が必要。
店頭にはすでに小梅、中梅が並び、そろそろ梅干し用の梅が並ぶ頃になった。らっきょう、フキと季節の恵みをリレーしてきたが、やはり梅雨と言えば梅である。これから梅シロップや梅干しなど、梅雨恒例の梅仕事が待っている。そしてこの後アンズが登場し、信州(東信地区)の木の実リレーが秋まで続く。

樹木と野鳥の庭 −100種の樹木と生きもの−
有限会社ソフィアート 長野県軽井沢町長倉 2082-4
文章と写真:スタッフM

ヤマボウシ クレマチスのモンタナ種 白モッコウバラとクレマチス(ジャングル) ソフィアート・ガーデンの様子(ジャングル)
エゴノキの白い花が開花 バラが咲き始めた(コーネリアとアンジェラ)
マルバノキの変種(銅葉) ニシキウツギ開花 収穫したフキや椎茸はキャラブキや佃煮に 収穫しきれないフキやミツバ・・・
巣箱の前のヒガラ親(虫をくわえて) 九輪状に伸びるクリンソウの花 ヘビイチゴの実 キブシの実
 
 
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