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樹木と野鳥の庭 −100種の樹木と生きもの観察記録−    >>前の記録へ >>次の記録へ

■2013年5月30日(木曜日)

概況:
関東、甲信越も29日に梅雨入り。木や草はますます勢いを増して緑のカーテンとなって景色を覆い尽くし、雨天で部屋の中は昼間でも電灯が必要。梅雨寒で気温は10度台。薪ストーブが湿気飛ばしも兼ねてちょうど良い。生い茂る木の葉で鳥の姿は見えない。カラ類は巣の場所を悟られないよう静かに活動している様子。その分、森にはカッコウやホトトギス、ウグイスの声が響く。テンナンショウ(紫や緑)が咲き、シダ類がレースの葉を大きく広げる。

樹木:
梅雨に入り、強い雨で草木はますますよく繁る。軽井沢において5、6月は一年の中でも草木が最も劇的に変化し、誕生から成人までの登り坂を一気に駆け上がる勢いがある。 特に梅雨の入り始めは自然界の青春そのもので、潤いに満ちた美しさとあふれるようなエネルギーが絶妙なバランスで輝いている。
これから夏至を過ぎ、7月以降に梅雨が明ける頃には、真夏の強い日差しに照らされて、一見勢いがあるように見えても、草木の生長は下り坂となり葉も落ちはじめる。
エゴノキの蕾がたくさんぶら下がっている。対照的に、似た種であるハクウンボクの蕾は少ない。ヤマアジサイの蕾が見えてきた。
ホオノキの巨大な葉が目立つ。ツノハシバミの葉(たまに葉の中央に班あり)や、エンジュのマメ科らしい葉も個性的である。ウラジロモミやスギの新芽も展開した。

山野草、山菜、園芸種の草花:
自宅庭のいつもの場所でマムシグサと呼ばれるテンナンショウがニョキニョキと伸びて咲いている。ソフィアート・ガーデンには紫のタイプはなく、涼しげなほっそりとした薄緑のテンナンショウが多い。
藪にはクマイチゴの白い花が咲く。町中のあちこちの庭や道端には園芸種の白いフランス菊が咲いている。夏に向けて白い花が目立ってきた。
そろそろフキを収穫しなければ、と大きくなったヤマブキの群生を眺めて溜息が出る。(去年は400本を収穫してキャラブキにしたが、けっこうな重労働)

野鳥・生きもの:
29日にホトトギスの声を聴いた。夕方6時半を過ぎても、さかんに「キョッキョッ、キョキョキョキョッ! 」と鳴いている。雨の森はホトトギスとカッコウとウグイスのさえずりが飛び交っている。
生い茂る木の葉で鳥の姿は見えず、ヤマガラやコガラ、シジュウカラやゴジュウカラなどの常連は庭に遊びにくるものの、日中はさえずりはほとんど聞こえない(ヒガラのさえずりだけは響いている)。冬は「ビービー」と騒がしいコガラさえも「ピペ」と小声でささやくだけである。巣の場所を悟られないよう目立たず静かに活動しているようだ。ただし、ヤマガラは相変わらず「ニーニー」と騒がしい。
地面近くからはキジバトの「ドードー、ッホッホー」の繰り返しが聞こえる。
植物観察のために静かにゆっくり歩いていると、突然、足元の草むらから茶色の鳥(キビタキのメス?)が飛び出し、双方ともにびっくり仰天。抱卵期のメスは、保護色の草の中で静かでじっとしているため、よほど注意しても気がつかないほどである。

虫:
ヤブ蚊が出だした。

その他:
原木椎茸を収穫。町の畑ではトウモロコシの苗がすくすくと育っているのが見える。近隣の家庭菜園では花豆の苗を植えている。

樹木と野鳥の庭 −100種の樹木と生きもの−
有限会社ソフィアート 長野県軽井沢町長倉 2082-4
文章と写真:スタッフM

シダのレースと緑のカーテン シダさまざま
ホウノキの大きな葉 ツノハシバミの葉 エンジュの葉
サワラの葉(常緑) スギの新芽(常緑) ウラジロモミの新芽(常緑)
テンナンショウ クマイチゴの花
 
 
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