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樹木と野鳥の庭 −100種の樹木と生きもの観察記録−    >>前の記録へ >>次の記録へ

■2013年5月28日(火曜日)

概況:
九州、西日本、東海は早々と梅雨入り。軽井沢も曇りがちの涼しい日が続く。先週は日中の気温が20度前後、最低湿度は30%以下の晴天が続いた。毎年5月下旬は新緑の美しさや気候の良さから、軽井沢の最高の時期のひとつと言える。先週からカッコウが鳴き、ホトトギスも来軽した様子。満開だったヤマツツジが終わりかけ、初夏の山野草クリンソウが咲いた。クレマチスが見頃。フジの薄紫やミズキの白い花が咲き、クワやハルニレ、ケヤキも葉を広げた。

樹木:
先週から軽井沢でもフジの薄紫色の花房が常緑によじ登って咲き誇る姿が見られるようになった。
オトコヨウゾメやミツバウツギ、ミズキの白い花が咲き、ヤマボウシもまだ薄緑の花(総包片)を広げている。ツリバナも開花。ヤクシマシャクナゲがピンクの蕾を開き、純白の花を咲かせて美しい。
葉の展開の遅いクワやハルニレ、ケヤキも先週には葉を広げた。これで葉のない落葉樹は見当たらなくなり、新緑が出そろってみずみずしい。
今年は花の当たり年なのか、町の至る所でヤマツツジが見事に咲いていたが、そろそろ花が終わりかけの様子。 クレマチスが次々と開花、白モッコウバラの蕾が開き始めている。

山野草、山菜、園芸種の草花:
初夏の山野草クリンソウが咲いた。これから上に茎を伸ばして九輪のように次々とあざやかな赤い花をつけていく。
5月の初旬から開花していたカキドオシは満開を過ぎて茎をぐんぐん伸ばしている。ヨモギも今週には食べ頃を過ぎて大きくなってしまった。毎日柔らかいミツバが次々と伸びて摘み放題。
誰かが植えたであろうシラーカンパニュラータが、庭のところどころで咲いている。

野鳥・生きもの:
先週(22日)カッコウの初鳴きを聴いた。「カッコウ、カッコウ、カッコウ、(ゲゲゲゲ)」と鳴くが、「カッコウ」の響きは有名だが、小さな声で(ゲゲゲゲ)と鳴くあたりは、あまり知られていないのではないか。
近隣の人によれば、21日頃には近くの森でホトトギスの声を聴いたそうだ。また「シジュウカラが巣箱に入っている様子で、巣箱に苔が敷き詰められているが、いつ巣立つのか」と聞かれたので、毎年、6月第一週頃から巣立つのを観察することが多いことを伝えた。とはいえシジュウカラは、まわりの環境によって巣立ち時期を調整することもある様子なので、本当のところは巣立ち時期の予想はよくわからない。実際、遅く営巣したつがいの場合、7月に巣立ったこともあった。
自宅の南側の巣箱ではヒガラが営巣中。澄んだ高音の早口で「ツピチ、ツピチ、ツピチ」のさえずりが響く。シジュウカラも西側巣箱で営巣中と思われ、「ピツピツピツ」と強いさえずりで家の周りを警戒チェックして回る。
ガーデンを縄張りにしているオオルリは、尾羽を下にふりながら独特の美声でさえずる。少し飛んでは、すぐに同じ枝の同じポジションに帰る。野球で塁を離れてすぐ戻るかのような動き。
またガーデンを縄張りにしているキビタキ夫婦にも会う。オスの目立つ配色(黄色に黒、白)に比べ、メスは茶系で腹が白くきわめて地味。

虫:
小屋の中を黒アリの行列が行進しかけたので、すぐに外壁からの進入路をテープでふさぎ、チョーク(白墨)で防御した。とりあえず、進入は止まった様子。

その他:
5月19日には軽井沢ハーフマラソンなどのイベントがあったが、この時期の平日の軽井沢は基本的に人が少ない。ゴールデンウイークよりも5月中旬から下旬のほうが、新緑も美しく気候も良い上に、どこに行くにも道が空いている。旅行などで来軽するには、梅雨前の5月下旬は最高の時期である。

樹木と野鳥の庭 −100種の樹木と生きもの−
有限会社ソフィアート 長野県軽井沢町長倉 2082-4
文章と写真:スタッフM

ヤクシマシャクナゲ ミズキの花 ヤマボウシの花(総包片)
ツリバナ 桑の葉と雄花 ハルニレの葉 クレマチスモンタナと白モッコウバラの蕾
ミツバウツギの白い花(芳香) クリンソウ シラーカンパニュラータ
 
 
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