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樹木と野鳥の庭 −100種の樹木と生きもの観察記録− >>前の記録へ >>次の記録へ
■2013年5月23日(木曜日)番外編 戸隠神社
概況:
長野市戸隠の様子。標高は奥社の高いところで1300メートルほど。約2キロの参道は清流沿いにミズバショウ、ニリンソウ、キクザキイチゲが咲き、カタクリ、コバイケイソウ、ヤグルマソウ、エンレイソウも見られる。樹齢約400年を超える杉並木、落葉広葉樹(トチノキ、バッコヤナギ、サワフタギ、ツリバナ、オオカメノキ、カツラ、シラカバ、ハルニレ、ブナなど)の新緑が展開。高原の鳥ヒガラのさえずりが響く。ホトトギスの声を今年初めて聴いた。
樹木:
戸隠神社奥社の2キロほどの参道沿いは杉並木の他、落葉広葉樹の自然林と山野草が広がる。 芽吹きや花の様子は軽井沢より1,2週間ほど遅く、まだコブシの花やオオヤマザクラの花が残り、オオカメノキの白い花が満開であった。
樹齢約400年を超える杉並木(天然記念物に指定)、落葉広葉樹の新緑が展開。樹種としては、名札があったものではミズナラ、バッコヤナギ、ハンノキ、ハルニレ、ノリウツギ、ツルアジサイがあった。そのほか名札はないがカラマツ、トチノキ、ニワトコ、ナナカマド、サワフタギ、ツリバナ、オオカメノキ、カツラ、シラカバorダケカンバ、ブナと思われる木が多かった。 常緑では「シラベ」と札のかかっている針葉樹があった。シラビソと思われ、葉がイチイのように柔らかかった。
山野草、山菜、園芸種の草花:
清流の沢沿いにミズバショウ、ニリンソウ、リュウキンカが満開。キクザキイチゲも白い花を咲かせる。コバイケイソウの大きな葉が目立つ。ヤグルマソウ(まだ新芽)、フッキソウ、ヤマエンゴサク、エンレイソウ、カタクリも見られる。エンレイソウは軽井沢のシロバナとは違ってチョコレート色の花である。
戸隠に行く途中の道の駅(信濃町)では山菜が並び、定番のウドやタラ、オオバギボウシやコシアブラの他、モミジガサ(シドケ)やミヤマイラクサ(アイコ)が安く売られていたので購入した。特産の地物ルバーブも購入。 アイコはおひたし(調味料なしで鰹ダシの味がする)、モミジガサは天ぷら(コシアブラに似た上品な味)やおひたし(フキノトウに似たクセがあり酢味噌和えが合う)でおいしく食べた。
野鳥・生きもの:
高原の鳥、ヒガラのさえずりが戸隠の森に響く。ホトトギスの声を今年初めて聴いた。
参道沿いには浅い清流(雪解け水)が絶えず流れている。カモのメスが二羽、その中を歩きながら泥に嘴を突っ込んで一心に虫を食べている。間近に参拝者が通っても全く気にする様子なく、のどかである。池には軽井沢の雲場池で見かけたキンクロハジロもいた。
虫:
清流の沢沿いでは仕方がないことだが、ブヨの大群がしつこく付きまとう。奥社の急勾配の参道を登るだけでも結構苦労するが、それ以上にブヨが大変。
その他:
日中は晴天でも、高原らしく夕方には霧が覆った。霧の戸隠神社は美しく幻想的な様子だが、見通しが悪い森は野生動物と遭遇しやすくなるので注意が必要。ツキノワグマ生息地であるため「熊に注意」や「熊目撃情報」の表記がとろどころに見られる。
樹木と野鳥の庭 −100種の樹木と生きもの− 有限会社ソフィアート 長野県軽井沢町長倉 2082-4 文章と写真:スタッフM
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