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樹木と野鳥の庭 −100種の樹木と生きもの観察記録− >>前の記録へ >>次の記録へ
■2013年5月12日(日曜日)
概況:
5月10日は軽井沢の最高気温が28.1度、11日も25度以上と急速に暖かく(暑いほどに)なり芽吹きの遅い木も次々に葉を広げる。暖かさに加え昨日の雨で植物は見る間に大きく育ち初夏の様相。タラノメはすでに食卓にのぼり、ウドも食べ頃。別荘地ではキビタキやオオルリの美声が響く。アズマシャクナゲやヤマブキ、ソメイヨシノが満開、ヤマツツジやオニヒョウタンボクが開花し始めた。エンレイソウやサクラソウは満開で、ルイヨウボタンも開花。
樹木:
アズマシャクナゲは満開を過ぎた。町の随所で薄ピンクの満開の桜が見られるが、花や幹の感じからソメイヨシノと推察される。そよ風に乗って桜吹雪が舞う。
クロモジ、サンシュユの花はそろそろ終わり。(サンシュユは一ヶ月近く、満開の黄色い花が見られた) ヤマツツジの濃い色の蕾がほぐれ始める。 長野県と群馬県、福島県、中国地方の山地だけに飛び地で生息する、めずらしい(軽井沢では随所にたくさん自生しているが)植物のオニヒョウタンボクが開花し始めた。
葉が開くのが遅い木(ミズナラやコナラ、ブナ、ホオノキなど)も、このところの陽気で次々と葉を広げる。ハルニレやケヤキなどの大木はまだ。
山野草、山菜、園芸種の草花:
時間をみつけては泉の里から雲場池、旧軽井沢辺りを散歩しているが、雲場池に接した旧軽井沢の地所に一面エゾエンゴサクの薄紫の絨毯が広がっていて驚いた。ここはルリソウの宝庫でもあり、山野草が好きな人には欠かせないチェックポイントである。
各種のスミレが随所でこんもりとブーケのように咲く。アカネスミレと思われるスミレもいくつも見つけた。
エンレイソウやサクラソウは満開。ルイヨウボタンも開花し始めた。自生のニホンスズラン(有毒)やオオバギボウシの新芽(葉柄はくせのない美味な山菜としてスーパーや百貨店でも販売される)が出てきた。
タラノメはすでに山菜天ぷらとしてヨモギとともに食卓にのぼった。ウドも食べ頃。カキドオシの紫色の花がグランドカバーのように広がる。花の頃のカキドオシは野草茶や天ぷらにしても乙な味。
アミガサタケが毎年出るカラマツの下に、今年もいくつも出た。フランス料理では高級食材のモリーユ(morille)として知られるようだが野生キノコは中毒が怖いので観察のみ。
野鳥・生きもの:
泉の里別荘地から雲場池、旧軽井沢の散歩道ではキビタキやオオルリ、ヒガラの美声(ときにヤマガラのツンツンピーというのんびりしたさえずり)が響く。ソフィアート・ガーデンもキビタキやオオルリ、ヒガラ、ヤマガラ、シジュウカラ、ゴジュウカラ、コガラ、ウグイス、ミヤマホオジロ、カワラヒワ、コゲラ、エナガなどさまざまな鳥の地鳴きやさえずりが交差する。特に朝夕は森が鳥の声で満ちる。さらにカビチョウがこれらの鳥たちの物まね歌合戦を大声で披露する。
自宅庭はシメ(つがい)に気に入られて、水場に入り浸っている。渡り鳥ではなかったのか?またヤマガラのつがいも頻繁に水場を利用する。
自宅の木にシジュウカラのつがい(毎年、営巣する常連さんと思われる)が寝泊まりしており、毎朝、4時22分ちょうど(電波時計より正確!)に「チぺチぺチぺチ、チぺチぺチぺチ」(スタッフM訳「生きているって幸せ!本当に幸せ!」)と元気にさえずりはじめ、延々15分から30分ほど続く。
虫:
ハナバチがさかんに飛び回る。ストーカー虫(ごく小さな黒い羽虫)も顔の周りをうるさく飛び回り、カメラのレンズ前にもしつこく飛ぶので虫のアップ写真ばかりになって悩まされる。 オオアリ(ムネアカオオアリ?)が単独で何カ所かでうろうろしている。自宅玄関のモッコウバラにはクロアリが行列して昇降している。
樹木と野鳥の庭 −100種の樹木と生きもの− 有限会社ソフィアート 長野県軽井沢町長倉 2082-4 文章と写真:スタッフM
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