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軽井沢 樹木と野鳥の庭 −100種の樹木と生きもの観察記録− >>前の記録へ >>次の記録へ
■2014年10月28日(火曜日)一部、東京
概況:
週末は最高気温が20℃前後と暖かい日もあったが、28日には平均気温が4.3℃となる。霜が降りて朝夕は冷え込むため薪ストーブなどの暖房は欠かせない。
週末には美しい紅葉の中、軽井沢リゾートマラソンが開催された。ソフィアート・ガーデンのアブラチャンやダンコウバイが黄金色に色づく。雲場池の紅葉は思ったほど色が冴えない。今年の紅葉は場所により当たり外れがある。東京ではまだ紅葉は当面先の様子だが、さすがに朝夕は涼しく感じるようになった。
樹木: アブラチャンやダンコウバイの黄色が美しい。ダンコウバイはいつもアブラチャンより遅く黄葉するが、今年は一緒である。ソフィアート・ガーデンが黄葉の光でまぶしく感じる。ドウダンツツジは真っ赤である。森の中の紅葉については、赤は暗く単調になりがちであり、赤より黄色が明るくて良いと思う。さらにナラなどのオレンジや山吹色などが混ざると、えも言われぬ味わいがある。今年の雲場池の紅葉は、期待したほどすばらしい色づきではない。とはいえ、軽井沢の紅葉名所としては十分美しい。たくさんの旅行客が写真を撮っていた。 東京では紅葉はまだ先だが、木場の公園には一部色づいている木もあった(写真)。
山野草、山菜、園芸種の草花:
草より落ち葉が目立つ。別荘地を散歩すると、どの家も紅葉の絨毯で色とりどり。足元の紅葉が賑やかで美しい。そしてホオノキのあるお宅では、大きな朴葉が一面に白く重なり、ちょっとわびしい感じがするのもまた一興である。
野鳥:
毎日、玄関の落ち葉を掃除していると、小鳥たちがわざわざ目の前で水浴びしたり、横切ったり、スススと合図したり、なんとなく存在をアピールする。そこでヒマワリのプレゼントを少しだけ籠に掛ける。すると、シジュウカラやヤマガラ、コガラたちがすぐに籠に飛んで行って、楽しそうに啄む。水飲み場の落ち葉を捨てて、きれいな水をなみなみと満たすと、すぐに飛んできて、目の前で嬉しそうに水浴びをする。ささやかで幸せな友情と交流の時間である。いつも来てくれてありがとう、と感謝する。
虫:
クモやカマドウマが室内でじっとしているので、虫キャッチャー(と名づけている透明カップ)で捕まえて外に出す。やがて寒さで絶えてしまうので、もうすぐ虫たちともお別れである。
その他:
東京の木場に所用で滞在した。スカイツリーを初めて眺めた。針のようである。ホテル近くを散歩すると、錦鯉愛好家が開催する品評会が行われていた。とても大きくて色つやがいい。池に錦鯉が放たれて悠々と泳ぐ姿が優雅でゆとりと富貴を感じさせる。ところで、それが似合う和の庭園をもつ家は、いったいどのぐらいあるだろうか、と思ってしまった。公共施設や大きなホテルも、いまや合理化や簡素化で、すばらしい和の庭園をもつ(維持する)ところはそう多くないのではないか。そもそも現代人で錦鯉を鑑賞する風流な人種はどのぐらいいるのだろうか。丸々とした身をくねらせて泳ぐ錦鯉の姿に秋色を感じつつ、眺めながらさまざまな疑問がわいた。
軽井沢 樹木と野鳥の庭 −100種の樹木と生きもの− 有限会社ソフィアート 長野県軽井沢町長倉 2082-4 文章と写真:スタッフM
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