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軽井沢 樹木と野鳥の庭 −100種の樹木と生きもの観察記録− >>前の記録へ >>次の記録へ
■2014年9月22日(月曜日)
概況:
毎日晴れて空気が乾燥してきた。軽井沢には低温注意報も出され、最低気温は19日に3.7℃となり紅葉のスイッチが入った。軽井沢の本格的な秋の到来である。ヤマザクラは早くも紅葉、山の雑木も葉の色が明るくなり黄葉の始まりを思わせる。マタタビやムラサキシキブなど多くの木々が実なりを迎え、草むらを歩くとチジミザサなどの草の実が衣類に付着して始末に困る。平均気温は10℃程度と寒くなり夜は薪ストーブを焚く。これから春までは暖房が欠かせない。
樹木:
紅葉のスイッチが入ったせいか、葉の色が明るく黄色味を帯びてきた。赤く紅葉するものは、緑と赤の混じった暗い赤になってきた。ヤマザクラは早々と紅葉している。マユミやニレも黄色く落葉してきた。ツリバナがピンク色に紅葉し始めた。ヤマボウシの実がそろそろ終盤になってきた。ウメモドキやヤブムラサキシキブの実が鮮やか。
ソフィアート・ガーデンのマタタビの実が熟している。緑色のものもある。柿のようにオレンジ色になっているものもある。マタタビ酒なるものをつくると良さそうだ。
以前は、マタタビの虫えい(木天蓼(もくてんりょう))がたくさん地面に落ちていたが、こちらの方がマタタビ酒としての効能が高いそうである。
今年はマタタビの虫えいは知らない間に落ちてしまったようだ。
ヤマガラが自宅庭に植えた(貯食で隠して忘れて)ものをソフィアート・ガーデンに移植した実生エゴに、今年初めて実がついた。私どもにとっては記念すべきことである。
山野草、山菜、園芸種の草花:
シュウカイドウが咲いた。草むらを歩くとチジミザサの実がズボンの裾にくっつく。粘性でべとべとした感じでくっつくので衣類を払ってもなかなか取れず始末に困る。ミズヒキの赤い実もくっつく。こちらはそれほどべとつかない。
野鳥:
ソフィアート・ガーデンの水飲み場で、シジュウカラやコガラが水を飲んでいたところにオオルリが割って入った。小さなカラ類たちは驚いてさっと飛び去り、残るオオルリが水をゆっくり飲んでいた。暗くてよく見えなかったが、カメラで撮影して拡大して確認すると、肩の辺りが白い(灰)のでもしかしたらコルリかもしれない。ソフィアート・ガーデンにはオオルリとコルリの両方がいて、コルリは今年、ガーデンの高い木の上で何度か見かけた。
虫:
庭掃除をしていると、淡い色のバッタのような見慣れない虫がじっとしている。傍には脱ぎ捨てられた黒い皮。コオロギが脱皮したてでじっとしているようだ。あとでインターネットで調べると、しっぽのような長い産卵管があるのでメスのコオロギだとわかった。メスのコオロギは鳴かない。そのため羽はつるつるとした感じである。目がぱっちりとして意外にかわいい。しばらく動かずじっとしていたが、徐々に体を動かしているようだった。後で見に行ったらいなくなっていた。 そういえばスタッフMが小学校の頃、隣の席の子が持っていた蝉が授業中に脱皮を始め、先生が授業を中断してみんなで脱皮の瞬間を眺めたことを思い出した。薄緑に瑞々しく透き通るセロファンのような薄い羽が、徐々に色を帯びて張り、しまいには窓から飛び立ったのだった。
その他:
最低気温はすでに3℃台になり、紅葉のスイッチが入った(最低気温が8℃を下回るとスイッチが入るといわれる)。平均気温も10℃程度で室温も20℃を下まわり、寒いので夜に薪ストーブを焚く。また明け方に床暖房が入るようにタイマーを設定した。これから春までは、床暖房と薪ストーブのお世話になる。秋は空気が乾いてさわやかであるうえ、こうして薪ストーブを焚き始めると部屋の湿度が急速に下がる。先日まで70%近かったのに、もう50%台前半である。つい先頃までは洗濯物を室内で干すときに乾燥機が必要であったが、これからは加湿器の出番である。とはいえ、夏に累積した湿気を取るためにも11月いっぱいは加湿器なしでいこうと思う。
軽井沢 樹木と野鳥の庭 −100種の樹木と生きもの− 有限会社ソフィアート 長野県軽井沢町長倉 2082-4 文章と写真:スタッフM
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