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軽井沢 樹木と野鳥の庭 −100種の樹木と生きもの観察記録− >>おまけ編に戻る
■2018年6月27日(水曜日) 梅雨と晴れ間
梅雨である。軽井沢の梅雨は寒いので6月初旬は薪ストーブや床暖房を使う。穏やかな雨や霧で湿度も上がる。しかし激しい天気もあった。6/12には突然の雷に続いて小石のような雹が猛烈な勢いで降った。雹は農作物被害や車の破損などを生じ、結構こわいものである。私どもの車は幸い車庫にあったので被害はなかった。今年は梅雨の晴れ間がまるで真夏のような猛暑になる(6/25前橋で35℃等)日もあった。6/29には関東甲信地方で早々と梅雨明け。「6月中に梅雨明けするのは統計開始以来初めて」とニュースで報じられていた。6/18、東京の滞在先ホテルでゆっくり朝食をとった後、部屋でくつろいでいると、8時頃に大阪府北部を震源とする最大震度6弱の地震のニュースが飛び込んできて驚いた。大阪は直近に仕事でも行き来があるので、安全を最優先に行動したい。
ソフィアート・ガーデンの森では、ホトトギス、キビタキ、オオルリ、ミヤマホオジロ?、たまにカッコウ、イカルのさえずりが梅雨や霧の中に響き美しい。5月〜6月初旬には外来種のガビチョウではない物まね鳥(たぶんクロツグミ)が延々と美声を披露。コマドリのような声も聴こえた。カラ類は雛が親とともに集団行動する姿が見られた。6月初旬は丸々とした雛が羽を震わせ、スマートな(育雛の苦労で痩せた?)親鳥が虫を与える様子は賑やかである。
6月の森は木々の葉が幾重にも繁茂して暗い。その中で白い花が光を添える。ヤクシマシャクナゲの花は終盤、ヤマボウシ、エゴノキ、6月後半にはナツツバキがあふれんばかりに咲く。淡い水色で清楚な花の姿で芳香がすばらしいコアジサイが満開、八ヶ岳倶楽部で苗を購入してガーデンに植えて10年になるが、地質があっているのか大きく育ち花数も多い。奥多摩コアジサイなどは、小さなポット苗を植えたのが、1メートルを超えている。自生しているマタタビが、花芯が黒っぽい花をたくさんつけている(サルナシかもしれない)。ダイモンジソウが地面で線香花火のような花を咲かせ、自宅庭では北側の日陰に自生するクモキリソウが薄緑の花を咲かせている。クモキリソウは自生のランで、花は地味だが、なかなか味わい深い。勝手に生えて徐々に増えている。
標高1000メートルの軽井沢と標高の低い東京、鹿児島、大阪等を仕事で往来する中で、夏至(6/21)を境に自然の勢いが高原と平野で逆転するのを肌で感じる。軽井沢は5月からゆっくりと春がきて6月に向かってファンファーレが鳴り響くような爆発的な勢いで植物が成長し6月の夏至あたりで自然の勢いがピークに達し夏を迎え、7月は自然の勢いはピークを保ちつつも下り坂を予感させ実りの秋へ向かう。東京ではヤマボウシが真白く咲き誇る6月下旬に、自宅の庭では実りの準備に入ったヤマボウシの総苞片が薄茶色になって秋のように落葉する。ナツツバキの花も毎日大量に咲いては落ちる。自宅庭では、連日、前庭を箒で掃いて落ち葉(落ち花)掃除をしている。
軽井沢 樹木と野鳥の庭 −100種の樹木と生きもの− 有限会社ソフィアート 長野県軽井沢町長倉 2082-4 文章と写真:スタッフM
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