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軽井沢 樹木と野鳥の庭 −100種の樹木と生きもの観察記録− >>おまけ編に戻る
■2017年6月3日(土曜日) 花さまざま
軽井沢の5月中旬はサトザクラが咲き、カッコウが鳴く。ホトトギスはもうとっくに鳴いており、夜中もホトトギスの声が聞こえる。アケビ、コクサギ、オニヒョウタンボク、ヤマツツジ、ヤクシマシャクナゲなどが次々と庭に咲く。所用で足利に行く道中、あしかがフラワーパークに立ち寄った。有名なフジの花は終盤であったが、無数に植えられたばらの開花が始まっており、たくさんの客で賑わっていた。見事に手入れされた庭園はすばらしいものであった。道中、群馬県にはあちらこちらで桐の花が咲いていた。また、ニセアカシアの花が満開で山が白く見えるほどであった。ニセアカシアの花は天ぷらの具材になり、香りもフジの香りに似て甘くぶどうジュースのようである。薪材としてもなかなかいい雑木であるが、根張りが弱いため強風で倒木しやすい危険性があると聞く。なにしろ繁殖力が強いため、本来の自然植生を駆逐してしまうので、適宜伐採して薪などに利用すればよいのにと思う。
6月初旬は、弊社代表が8年ほどかかわっている研究会の皆様が、軽井沢合宿の折にソフィアート・ガーデンにお越しになり、せまい山荘に11名がぎっしりと集まって昼食をとった。小屋の入り口に掛けてある巣箱にはシジュウカラが営巣中であり、大勢の人が出入りすることで驚かせないかと少々心配であったが、普段から私どもと信頼関係が深いシジュウカラつがいは大勢のお客様にも驚くことなく、せっせと虫を雛に運ぶことに集中していた。ガーデンは一年中で最も緑の濃い時期であるためか、皆さんからは「屋内も庭も、木(樹)の香りがする!」という声が聞こえてきた。また、デザイン会社を経営している方は「軽井沢の自然はペイネの色彩を感じさせる」と語っておられた。普段私どもは、こうした風景が当たり前になって気が付かないが、初めてここを訪れるお客様には新鮮なのだろう。
軽井沢 樹木と野鳥の庭 −100種の樹木と生きもの− 有限会社ソフィアート 長野県軽井沢町長倉 2082-4 文章と写真:スタッフM
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